• 本

読むことのエチカ ジャック・デリダとポール・ド・マン

出版社名 青土社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-7917-7645-0
4-7917-7645-3
税込価格 3,960円
頁数・縦 426,24P 20cm

商品内容

要旨

テクストという他者との遭遇。読むこと、見ること、書くこと、話すこと、聞くこと、判断すること。読み解くことの不可能性を前にしながら、わたしたちは日々テクストに向き合い、コミュニケーションをとり、生きている。ジャック・デリダとポール・ド・マンのテクストに真摯に問いかけながら織りなす、わたしたちの生と切っても切り離せない、「読むこと」の省察と実践。

目次

序論 読むことのエチカにむけて
1 プラグラマトロジーの開始―ジャック・デリダの言語論(ミニマル・コンセンサスの条件―テレコミュニケーションの論理と倫理
行為遂行的矛盾をめぐる不和―討議倫理学の脱構築
ソシュールのグラマトロジー―『一般言語学講義』を読むデリダを再読する
限定的ミメーシスから全般的ミメーシスへ―デリダ『散種』を読む
革命の印璽から残ったもの―ジャン・ジュネ『恋する虜』の余白に)
2 美的なものの物質性―ポール・ド・マンの美学理論(美的情動批判―美学イデオロギー論再考
美学イデオロギーの回帰―シラーの「遊戯衝動」からカントの「物質的視覚」へ
芸術の過去性と物質性―ヘーゲル美学読解における象徴の問題
来るべき文献学にむけて―精読と逐字性)
3 約束のアレゴリー―ジャック・デリダとポール・ド・マンのあいだ(読むことの盲目と洞察―自己脱構築をめぐって
修辞的、遂行的―構造主義と言語行為論の交叉
法のテクスト/テクストの法―ルソー『社会契約論』のキアスム読解
弁解、機械、ランダムネス―ルソーと読むことの倫理
弁解機械作動中―罪を読むこと/書くことの罪)

著者紹介

宮〓 裕助 (ミヤザキ ユウスケ)  
1974年生まれ。兵庫県出身。東北大学文学部卒、英国近現代ヨーロッパ哲学研究センター(CRMEP)修士課程、および東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。新潟大学人文学部准教授を経て、現在、専修大学文学部教授。専攻は、哲学・ヨーロッパ思想。著書に『ジャック・デリダ―死後の生を与える』(岩波書店、2020年、第12回表象文化論学会賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)