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俳句表現作者と風土・地貌を楽しむ

出版社名 平凡社
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-582-30525-8
4-582-30525-3
税込価格 2,970円
頁数・縦 289P 20cm

商品内容

要旨

いのちを紡ぐことば、こころが紡ぐことば。ことばを介して、生者が死者とつながることができる世界が俳句にはある。木の根明く、桜隠し、稲滓火、凍大根…風土に生まれ、受け継がれた地域の季節のことば“地貌季語”。十七音に紡がれた作者のこころと、多彩な自然に育まれ、多様な暮らしに息づいてきた風土のことばを楽しむ。

目次

いのちの煌めき(垂直の登攀者 石橋辰之助
若夏のかがやき 小熊一人
「癌め」との闘い 江國滋 ほか)
詩歌のちから―見直される自然・風土・地貌(残された者の哀しみを癒やす―草花が他界との橋渡し
俳人飯田龍太生誕一〇〇年―生と「親しみて狎れず」
藤田湘子の安曇野―「こだま」返らぬ哀しみ ほか)
わが産土、わが風土―地貌へのこだわり(戦後世代の地貌へのこだわり―わが産土
季語から知る日本風土の多様性
荒地の橋 ほか)
ゆたかなる地域のことば―地貌季語を楽しむ(御印文頂戴
萬物作
鹿食免 ほか)
講演「乱世の井月」

出版社・メーカーコメント

好評第3弾。俳句作者24人の作句の背景をたどり、地域の暮らしに根ざした多彩な季語の魅力をたずねる。人名・季語事項索引付。

著者紹介

宮坂 静生 (ミヤサカ シズオ)  
1937年、長野県松本市生まれ。俳人、俳文学者。14歳から作句を開始。富安風生・加倉井秋を・藤田湘子・藤岡筑邨に師事。1978年、松本市にて月刊俳句誌「岳」を創刊、主宰。信州大学名誉教授。現代俳句協会会長を退き現在、特別顧問。日本文藝家協会会員、俳文学会会員。句集に、『草魂』(詩歌文学館賞)など。俳句評論集に、『俳句からだ感覚』(山本健吉文学賞)、『語りかける季語 ゆるやかな日本』(讀賣文学賞)など。現代俳句協会賞、俳句四季大賞、信毎賞、みなづき賞、現代俳句大賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)