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中国はいかにして経済を兵器化してきたか

出版社名 草思社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-7942-2723-2
4-7942-2723-X
税込価格 4,180円
頁数・縦 452P 20cm

商品内容

要旨

権威主義的国家「中国」が世界経済を支配するという状況が確実に進行している。アメリカの自由市場資本主義が行き詰まり、各国が中国市場へのアクセスを渇望する状況につけこんで、中国は経済を「兵器化」してその影響力を増大させてきた。武漢から広まったコロナ・パンデミックを逆手にとり、大量の医療用品を各国に供給することで支配力を広げ、経済的浸透と市場アクセスを武器に、ハリウッドも大学もその影響下におさめ、ITネットワークに介入して情報を統制し偽装してコントロールする。巨大な市場を背景に経済を目に見えない「兵器」として世界の支配を進めている中国の恐るべき実態を詳細な取材をもとに描き出す。

目次

イントロダクション コロナ・パンデミック
第1章 権威主義的エコノミック・ステイトクラフト
第2章 マスクに群がった世界
第3章 中国の「二重機能戦略」
第4章 ハニートラップと姉妹都市
第5章 「ズーム」イン
第6章 WHOと中国共産党
第7章 ニセ情報(ディスインフォメーション)戦略
第8章 オーストラリアの戦い
第9章 香港で何が起こっていたのか
第10章 政治利用された中国製ワクチン
第11章 民主的な経済戦略のために

出版社・メーカーコメント

権威主義政府「中国」が世界経済を支配するという状況が確実に進行している。アメリカの自由市場資本主義が行き詰まり、各国が中国市場へのアクセスを渇望する状況につけこんで、中国は経済を「兵器化」してその影響力を増大させてきた。武漢から広まったコロナ・パンデミックを逆手にとり、大量の医療用品を各国に供給することで支配力を広げ、経済的浸透と市場アクセスを武器に、ハリウッドも大学もその影響下におさめ、ITネットワークに介入して情報を統制し偽装してコントロールする。巨大な市場を背景に経済を目に見えない「兵器」として世界の支配を進めている中国の恐るべき実態を詳細な取材をもとに描き出す。

著者紹介

アレン,ベサニー (アレン,ベサニー)   Allen,Bethany
ニュースサイト「アクシオス」の中国担当レポーター。「パナマ文書」の分析で知られる国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の「中国文書」プロジェクトの主任記者、『フォーリン・ポリシー』の記者・編集者を経て現職。2020年にロバート・D・G・ルイス・ウォッチドッグ賞を受賞、さらにこの年、ジャーナリズム界の勇気をたたえるバッテンメダルの最終選考に選出される。中国語が堪能でこれまで中国に4年間在住。現在は台湾で暮らしている
秋山 勝 (アキヤマ マサル)  
翻訳者。立教大学卒。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)