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前−哲学的 初期論文集

草思社文庫 う2−1

出版社名 草思社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-7942-2729-4
4-7942-2729-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 394P 16cm

商品内容

要旨

なぜ人を殺してはいけないのか。いかにして成熟した大人になるか―。思想家・内田樹が駆け出しのフランス文学者時代に執筆した、フランス文学・哲学関連の論文を集成。偏愛するエマニュエル・レヴィナス(『フッサール現象学における直観の理論』)、アルベール・カミュ(『異邦人』『シシュポスの神話』『カリギュラ』『ペスト』)、モーリス・ブランショ(『文学はいかにして可能か』)を題材に、緊張感溢れる文章で綴った七篇の論考。著者の原点である倫理的なテーマに真摯に向き合う。

目次

20世紀の倫理―ニーチェ、オルテガ、カミュ
アルジェリアの影―アルベール・カミュと歴史
「意味しないもの」としての“母”―アルベール・カミュと性差
鏡像破壊―『カリギュラ』のラカン的読解
アルベール・カミュと演劇
声と光―レヴィナス『フッサール現象学における直観の理論』の読解
面従腹背のテロリズム―『文学はいかにして可能か』のもう一つの読解可能性

出版社・メーカーコメント

なぜ人を殺してはいけないのか。いかにして成熟した大人になるか−−。思想家・内田樹が駆け出しのフランス文学者時代に執筆した、フランス文学・哲学関連の論文を集成。偏愛するエマニュエル・レヴィナス(『フッサール現象学における直観の理論』)、アルベール・カミュ(『異邦人』『シシュポスの神話』『カリギュラ』『ペスト』)、モーリス・ブランショ(『文学はいかにして可能か』)を題材に、緊張感溢れる文章で綴った七篇の論考。著者の原点である倫理的なテーマに真摯に向き合う。[目次]まえがき20世紀の倫理−−ニーチェ、オルテガ、カミュ(1倫理なき時代の倫理/2啓示はいつその効力を失ったのか?/3人間中心主義の流れ−−ラブレー、モリエール、ラ・ロシュフーコー公爵/4道徳の歴史主義−−ホッブズ、ロック/5道徳の系譜学へ/6大衆社会の道徳/7「超人」道徳/8大衆の反逆/9不条理の風土/10異邦人の倫理/11抵抗の理論と粛清の理論/12反抗の倫理/13ペスト患者あるいは紳士の礼節)アルジェリアの影−−アルベール・カミュと歴史(1徹底的に属人的な思想/2『シシュポスの神話』/3サルトル=カミュ論争/4男か/男でないか/5絶対的なものと真理に対する情熱)「意味しないもの」としての〈母〉−−アルベール・カミュと性差鏡像破壊−−『カリギュラ』のラカン的読解アルベール・カミュと演劇声と光−−レヴィナス『フッサール現象学における直観の理論』の読解面従腹背のテロリズム−−『文学はいかにして可能か』のもう一つの読解可能性(1「謎」への誘い/2『コンバ』の思想的立場/3『コンバ』におけるブランショ/4占領時代のブランショ/5読解I/6読解II/7読解III/8読解IV/9結語)解題文庫版のためのあとがき

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年、東京都生まれ。思想家、武道家。神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)