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がん征服

出版社名 新潮社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-10-355711-1
4-10-355711-7
税込価格 1,980円
頁数・縦 261P 20cm

商品内容

要旨

あらゆるがんの中でもっとも難しいがん、脳腫瘍のグレード4「膠芽腫」。平均余命15カ月。手術、抗がん剤、放射線という標準療法以降の新しい治療法がこの最凶のがんに挑む。原子炉・加速器を使うBNCT、楽天三木谷浩史がのめりこむ光免疫療法。このうち東大医科学研究所の藤堂具紀が開発した遺伝子改変ウイルスのG47Δが承認を得、メディアは「世界最高のがん治療」と礼賛する。が、その治験は有効性を証明したとはいえないと判断されていた。話は安倍政権下の薬事法の改正にまでさかのぼる。

目次

覚醒下手術
原子炉でがんを治す
核医学という辺境から
汝を殺すもの、また汝を救う
免疫をつかさどる遺伝子を改変する
偽進行
光免疫療法の発見
腫瘍再発か脳浮腫か?
原子炉から加速器へ
三木谷浩史登場
死の谷
有効性を確認する必要はない
投資家か事業家か
「条件付き早期承認」
BNCT、膠芽腫治験
ランダム化比較試験をとらず
局所進行再発頭頸部がん治験
BNCT膠芽腫治験フェーズ2
G47Δ、治験の内実〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

標準療法では治せない「最凶のがん」に挑む。迫真の医療ノンフィクション! 平均余命15カ月。手術や抗がん剤、放射線では治せない悪性脳腫瘍「膠芽腫」に3つの最新治療法が挑む。原子炉・加速器を使うBNCT。楽天の三木谷浩史が旗を振る光免疫療法。そして「世界最高のがん治療」と礼賛されるウイルス療法。産学官を横断して取材を重ね、「がんvs.人間」の最前線をまるごと描き出すノンフィクション。

著者紹介

下山 進 (シモヤマ ススム)  
ノンフィクション作家。1993年コロンビア大学ジャーナリズムスクール国際報道上級課程修了。2019年3月文藝春秋を退社し独立。AERAで2ページのコラムを連載中。元慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授、上智大学新聞学科非常勤講師。現聖心女子大学現代教養学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)