色彩から読み解く「源氏物語」
出版社名 | 亜紀書房 |
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出版年月 | 2024年6月 |
ISBNコード |
978-4-7505-1844-2
(4-7505-1844-1) |
税込価格 | 2,420円 |
頁数・縦 | 254P 19cm |
商品内容
要旨 |
萌黄色、桜色、茜色、菫色、桔梗色…平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、〓の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね…四季折々の美しさに富んだ名を持つ。その様子をもっともよく今に伝えるのが「源氏物語」だ。物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に、女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。 |
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目次 |
1 『源氏物語』は色彩溢れるビジュアル小説(紫式部は女君たちの衣装の色を意図的に描き分けている |
出版社・メーカーコメント
〈紫式部は色に何を託したのだろう?〉 ●最愛の女、紫の上は赤紫と紅。 ●ひと夏の恋の相手、夕顔はラベンダー色。 ●よき相談相手、花散里は露草の青。 ●出家をした藤壺、空蝉は墨のようなグレーの鈍色(にびいろ)。稀代の色彩コンダクター・紫式部が『源氏物語』に織り込んだ「色の謎」を読み解く!***〈「紫のゆかりの物語」は色の玉手箱〉萌黄色(もえぎいろ)、桜色、茜色(あかねいろ)、菫色(すみれいろ)、桔梗色(ききょういろ)……。平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、蝉の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね……四季折々の美しさに富んだ名を持つ。それらを今に伝えるのが「源氏物語」だ。***〈『源氏物語』はビジュアル小説〉物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。本書は、紫式部が物語に織り込んだ色を、色彩学や心理学の観点から読み解き、1000年前の女性たちの実像に迫る。