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黒人法典 フランス黒人奴隷制の法的虚無

世界人権問題叢書 119

出版社名 明石書店
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-7503-5761-4
4-7503-5761-8
税込価格 4,180円
頁数・縦 482P 20cm

商品内容

要旨

近代が生み出したもっとも「怪物的な法文書」、待望の邦訳。黒人奴隷を規定・管理するためにつくられた「黒人法典」。何百万もの人々が苦しみ、奪われ、測定不能なほど破壊された奴隷制はどうして続いたのか?白人中心の聖書解釈による正当化、奴隷をモノとして扱う冷徹な法律、自由と平等を謳いながら奴隷制を無視する啓蒙思想家たち…。

目次

第1部 黒人法典 偏見の光のもとで(始まりの呪い
人間?それとも獣?
人間未満の獣 獣化した人間 ほか)
第2部 黒人法典 本文と註釈(カトリシズム 奴隷にとって唯一にして義務である宗教(第一〜七条)
同棲、結婚、奴隷に対するその民法上の帰結(第八〜一三条)
奴隷の埋葬(第一四条) ほか)
第3部 黒人法典 啓蒙の影のもとで(奴隷たちが発言する ル・モア=ラック、クゴアーノ
自由の蜃気楼「復帰法」
モンテスキューの飾言 ほか)

著者紹介

サラ=モランス,ルイ (サラモランス,ルイ)   Sala‐Molins,Louis
カタルーニャ出身の哲学者。ローマ、パリ、フライブルクに学び、ウラジーミル・ジャンケレヴィッチの指導下、ラモン・リュイ(ライムンドゥス・ルルス)についての研究で博士号を取得。ジャンケレヴィッチを継いでパリ第1大学、また、トゥールーズ第2大学で教鞭を執った。異端審問史の研究、また、法・法哲学批判の作業を経て、1987年の本書刊行後はとりわけ黒人法典と黒人奴隷制の研究に注力し、数々の関連著作を刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)