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サラゴサ手稿 中

創元ライブラリ Lホ1−2

出版社名 東京創元社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-488-07060-1
4-488-07060-4
税込価格 1,320円
頁数・縦 391P 15cm
シリーズ名 サラゴサ手稿

商品内容

要旨

まだまだ続くヒターノの親方の驚くべき物語の数々、数学者ベラスケスの奇妙な生い立ちの物語、大商人の息子ロペス・ソワレスの恋と、彼につきまとう妙な男ドン・ロック・ブスケロスの物語、そして真正完全版では削除された“さまよえるユダヤ人”の物語…。奇想天外で混沌とした迷路のようなポトツキの世界がさらに広がる。

出版社・メーカーコメント

正統とされる完全版とはエピソードの順番も異なり、完全版では切り捨てられた逸話も多数盛り込まれた、今となっては異本である『サラゴサ手稿』〈ラドリザニ編〉の工藤幸雄訳。峻険なシエラ・モレナの山中をさまよう軍人アルフォンス・バン・ウォルデンが遭遇する、数多の奇怪な出来事。そして彼の出会う不可思議な人々……。読み進むうちに読者も道を見失い、ヒターノの親方の語る物語の中に分け入り、正気を失いかける。

著者紹介

ポトツキ,ヤン (ポトツキ,ヤン)   Potocki,Jan
1761年、現ウクライナ領ピクフでポーランドの大貴族の家に生まれる。作家、旅行家、歴史家、考古学者、民族学者。家庭ではフランス語で育てられ、生活語としてポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語の他に、弟とともに送られたスイスの塾で、英語も身につけ、さらに成年までにロシア語、スペイン語、イタリア語も習得、八か国語に通じていた。本書『サラゴサ手稿』はポーランド語より通じていたフランス語で書かれたものである。1815年、自宅でピストル自殺を遂げた
工藤 幸雄 (クドウ ユキオ)  
1925年、大連生まれ。ロシア・ポーランド文学者、詩人、翻訳家。東京大学仏文科卒業。アメリカのインディアナ大学大学院修士課程中退後、共同通信社外信部記者、ワルシャワ大学日本学科講師を経て、1975年に帰国。多摩美術大学教授となる。『ブルーノ・シュルツ全集』(第50回読売文学賞“研究・翻訳賞”受賞)等、訳書多数。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)