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ミステリ=22 推理小説ベスト・エッセイ

創元推理文庫 Mん12−1

出版社名 東京創元社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-488-40063-7
4-488-40063-9
税込価格 990円
頁数・縦 313P 15cm

商品内容

要旨

ひとつの真実にむかって書かれる推理小説から、なぜこれほどまでに多様な“読む”面白さが生まれているのか。作家・評論家たちは、推理小説をいかに読み解いたか。『短編ミステリの二百年』で日本推理作家協会賞・本格ミステリ大賞を受賞した編者によるアンソロジー。ミステリに関するエッセイ・解説・評論の数多あるなかから22の名文を選りすぐった、ミステリ・ファン必携の一冊。

目次

解釈について(北村薫)
推理小説について(坂口安吾)
トリック無用は暴論か/必然性と可能性(都筑道夫)
影の薄い大探偵“ポアロ”/ヴァージル・ティッブス(瀬戸川猛資)
紐育のイギリス人―『わが子は殺人者』(P.クェンティン)解説(法月綸太郎)
誤解された冒険小説/アイ・スパイ!(各務三郎)
不信のヒーロー/フランシスの復活(北上次郎)
女嫌いの系譜、又は禁欲的ヒーロー論(石上三登志)
ポイズンヴィルの夏(小鷹信光)
“清水チャンドラー”の弊害について(池上冬樹)
「本格ミステリ冬の時代」はあったのか(森下祐行)
なぜ戦争映画を見ないか/社会派とは何か(丸谷才一)
善人と怪物―北村薫『盤上の敵』(笠井潔)
イラン、イスラム革命後十年 船戸与一『砂のクロニクル』(井家上隆幸)
書簡体を用いる 夢野久作『瓶詰地獄』(中条省平)
明るい館の秘密―クリスティ『そして誰もいなくなった』を読む(若島正)

出版社・メーカーコメント

ひとつの真実にむかって書かれる推理小説から、なぜこれほどまでに多様な面白さが生まれるのか。北村薫、坂口安吾や中条省平、若島正−−古今の作家・評論家たちは、推理小説をいかに読み解いたか。短編小説から英米ミステリ史を辿る大著『短編ミステリの二百年』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞、アンソロジストと評論家と小説家の多方面で活躍する小森収が編んだ、ミステリに関する名文をあつめた決定版アンソロジー。

著者紹介

小森 収 (コモリ オサム)  
1958年福岡県生まれ。大阪大学人間科学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)