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憲法学と憲法学者の〈アフター・リベラル〉 戦後憲法学の「これまで」と「これから」を語る

出版社名 弘文堂
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-335-35970-5
4-335-35970-5
税込価格 4,180円
頁数・縦 443P 19cm

商品内容

要旨

リベラルが死んでも、憲法学は生き残れるのか。リベラル陣営の撤退戦を尻目に、陰謀論、ポピュリズム、そしてテクノ・リバタリアニズムが民主主義を侵食しつつある今日の世界において、これまでリベラルを支え、リベラルに支えられてきた日本の憲法学(者)の役割や立ち位置は、一体どうあるべきか―。篠田英朗氏をはじめとする日本憲法学に批判的な論客ら、憲法報道に携わるジャーナリストらなど、多彩なゲストともに探求する録りおろし座談会6篇を収録。

目次

序章 「アフター・リベラル」の時代と憲法学の課題
第1章 憲法学者が「知識人」だった時代
第2章 日本人の憲法意識と「日本式立憲主義」
第3章 ジャーナリズムと憲法(学)―憲法学にとってのメディア、メディアにとっての憲法学
第4章 平和主義のゆくえ―「グローバルな内戦」におちいる世界と9条
第5章 憲法学の「権威性」の解剖学
第6章 立ちはだかる「ひろゆき的なるもの」とこれからの憲法学

著者紹介

山元 一 (ヤマモト ハジメ)  
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士・法学)。新潟大学教授、東北大学教授等を経て、現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授、放送大学客員教授、司法試験考査委員(憲法)、国際人権法学会理事長、日本公法学会理事。専門は、憲法学。関心の中心は憲法理論にあり、フランス憲法思想史研究を出発点にして、現在は、グローバル化による立憲主義の変容や日本における立憲主義論の再構築をテーマとして研究している。パリ政治学院(シアンスポ)、パリ第1大学、パリ第2大学で招聘教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで客員研究員を歴任
吉田 徹 (ヨシダ トオル)  
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了(博士・学術)。北海道大学大学院法学研究科教授を経て、同志社大学政策学部教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチ・アソシエイト。専門は欧州政治・比較政治。先進国の政党政治、政治社会意識の変容に焦点を当てて研究を進めてきた
曽我部 真裕 (ソガベ マサヒロ)  
京都大学大学院法学研究科修士課程修了。司法修習生、京都大学大学院法学研究科講師などを経て、同教授。日本公法学会理事。国立情報学研究所、パリ第2大学、パリ政治学院(シアンスポ)、トゥール大学で客員教授、客員研究員を歴任。専門は憲法・情報法であり、本書のテーマとの関係では、「立憲的改憲」論や、デジタル時代の立憲主義のあり方に関心を寄せてきた
栗島 智明 (クリシマ トモアキ)  
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学法学修士(LL.M.)。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。2023〜24年、アウクスブルク大学客員教授を務める。専門は、憲法学。もともと人権論を中心に扱ってきたが、最近では、立憲主義の基礎理論や、違憲審査制、文民統制に関する研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)