蔦屋重三郎と田沼時代の謎
PHP新書 1401
出版社名 | PHP研究所 |
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出版年月 | 2024年7月 |
ISBNコード |
978-4-569-85740-4
(4-569-85740-X) |
税込価格 | 1,155円 |
頁数・縦 | 221P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」は、喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、東洲斎写楽ら多くの文化人を世に出し、「江戸のメディア王」として日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いた蔦屋重三郎を描く。彼の活躍の背景には、田沼意次が幕政を主導し経済や文化が発展した時代の影響があるようだ。本書は、一代で江戸の出版界を牛耳るメディア王にのし上がった蔦屋重三郎の生涯をたどりながら、同時にその活躍の背景となった田沼時代の影響を解説する。重三郎は黄表紙、狂歌本などブームに目を付けて成功しただけでなく、狂歌絵本、美人大首絵など新たなジャンルを次々と創造してブームを牽引した。そして、比較的規制が緩く経済や社会が活性化した田沼時代だったからこそ、その創造性が発揮できたようだ。著者は歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。「JR東日本・大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。『大江戸の娯楽裏事情 庶民も大奥も大興奮!』(朝日新書)、『15の街道から読む日本史』(日経ビジネス人文庫)など著書多数。 |
商品内容
要旨 |
経済や社会が発展してその余裕が文化を活性化させたという点で、田沼時代は現代とも重なる部分が多い。そんな田沼時代を象徴する存在ともいえる重三郎を理解することは、現代を生きるわれわれにとっても有意義なことではないだろうか。以下、特に田沼意次の人生やその時代に着目することで蔦屋重三郎の実像に迫っていく。 |
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目次 |
第1章 蔦屋重三郎とは、何者だったのか?―いくつもの顔を持った男 |
出版社・メーカーコメント
歌麿らを見出した“江戸のメディア王”蔦屋重三郎。その人物像と、後の世に残した物を、彼が活躍した田沼時代と共に解説する一冊。