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霧のコミューン

出版社名 みすず書房
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-622-09712-9
4-622-09712-5
税込価格 4,730円
頁数・縦 333P 20cm

商品内容

要旨

霧は、同時代の混迷から私たちの自由と幸福を守るための拠点である。分別だけで塗り固められていない、希望のくにへ。来たるべきコミューンへのいざない。

目次

Prologue 小鳥もカタルーニャ語でさえずる街で―バルセロナ 叛コロナ日記
1(負のメフィストフェレス―広島のバラク・オバマ
“対岸”からの思想的挑発―フアン・ゴイティソーロ追悼)
2(遠漂浪きの魂、震える群島―石牟礼道子の億土から
アジアのなかの沖繩―川満信一への手紙)
3(微気象のくにで―すべてのグレタ・トゥーンベリに
マスクの時代の仮面―問いつづける身体のために)
4(霧のなかのルイーズ・グリュック―寡黙な声のコミューン
“白い日”と歴史―戦火から遠く離れて)
Epilogue 霧のコミューン―生成と予兆
Coda 希望の王国

著者紹介

今福 龍太 (イマフク リュウタ)  
1955年東京生まれ。文化人類学者・批評家。東京外国語大学名誉教授。メキシコ、カリブ海、アメリカ南西部、ブラジル、奄美・沖縄群島などで広範なフィールドワークを行う。国内外の大学で教鞭をとり、サンパウロ大学客員教授、サンパウロ・カトリック大学客員教授などを歴任。2002年より奄美・沖縄・台湾を結ぶ遊動型の野外学舎“奄美自由大学”を主宰し、唄者・吟遊詩人として活動。詩誌『KANA』同人。主な著書に『ヘンリー・ソロー 野生の学舎』(みすず書房・讀売文学賞受賞)『宮沢賢治 デクノボーの叡智』(新潮選書・宮沢賢治賞/角川財団学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)