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翡翠色の海へうたう

角川文庫 ふ48−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-04-115157-0
4-04-115157-0
税込価格 858円
頁数・縦 262P 15cm

商品内容

要旨

誰からも必要とされず、冴えない日々を送る葉奈。人生逆転を賭けて新人賞に応募した小説は、最終選考で切り口が平凡だと酷評されてしまう。そんな中、K‐POPアイドルが元慰安婦女性など虐待被害者を支援するブランドを着用して炎上したのを目撃した葉奈は、これこそ書くべきテーマだと確信し、沖縄へ飛ぶ。戦争に翻弄された声なき女性の取材を進めていくが、取材相手から「当事者ではない人間が書くこと」への覚悟を問われ―。

出版社・メーカーコメント

派遣社員、彼氏なし、家族とは不仲。冴えない日々を送る葉奈は作家になる夢を叶えるべく、次の投稿作のテーマを探していた。そんな中、推していたアイドルの投稿に「あなたがそんな人だったなんてがっかりした」というコメントがついていることに気付く。どうやらアイドルが慰安婦女性など性被害に遭った人たちを支援するブランドを着ていたことで炎上が起こったらしい。ファンの間でも賛否両論の意見が起こる中、葉菜はタブーとされるが故に女性たちの記録がきちんと伝わっていないことを知る。戦時中の沖縄を舞台に勝負作を書くことを決意した葉菜は取材のために沖縄へと飛ぶが、そこでイメージしていた女性たちの姿と、証言者たちが語る彼女たちの姿に乖離がある事に気付く。そして取材対象者の女性から、「当事者ではないあなたが、どうして書くのか」と覚悟を問われ−−。

著者紹介

深沢 潮 (フカザワ ウシオ)  
1966年東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞し、受賞作を収録した連作短編集『ハンサラン 愛する人びと』(文庫化時『縁を結うひと』に改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)