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青銅器が変えた弥生社会 東北アジアの交易ネットワーク

歴史文化ライブラリー 602

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-642-30602-7
4-642-30602-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 261P 19cm

商品内容

要旨

弥生時代中期、大陸文化とともに導入された青銅器は、その後の列島社会をどう変えたのか。青銅器をめぐる交易網の形成や弥生人の行動を考古学の視点から読み解き、東北アジア社会の変動の中に弥生文化を位置づける。

目次

競合と交易の時代へ―プロローグ
変わりゆく弥生社会(首長墓の出現
粘土帯土器をもつ移住者と青銅器生産
王墓形成までの争乱)
金属器の伝達者―東北アジアの粘土帯土器文化(中国東北地方の動乱と粘土帯土器文化
朝鮮半島の粘土帯土器文化
鉄器の導入と燕国)
環黄海交易ネットワークの形成(燕・秦・漢の経済活動
鉛同位体比分析からみた青銅原料流通
西日本の交易ネットワーク)
政体の交代と楽浪郡(漢の拡大と東アジアの変動
衛氏朝鮮の盛行と楽浪郡設置
繁栄する楽浪・韓・倭
朝鮮半島南部の原三国時代と首長墓
北部九州における王墓の時代)
東アジア世界への参入(東アジア社会変質の立役者
交易のかたち)
連動し続ける東北アジア社会―エピローグ

出版社・メーカーコメント

農耕社会が安定期に入った弥生時代中期、大陸より祭器や副葬品として導入された銅剣・銅矛・銅鐸などの青銅器は、列島社会をどのように変えたのか。青銅器をめぐる交易網の形成と、それにアプローチする弥生人の行動を考古学の視点から追究。東北アジア社会の変動の中に弥生文化を位置づけ、階層化社会から国家形成へとつながる変革を読み解く。

著者紹介

中村 大介 (ナカムラ ダイスケ)  
1977年、大阪府に生まれる。現在、埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)