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マンガ学部式メディア文化論講義 絵と声と文字の相関から学ぶ

出版社名 青弓社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-7872-3539-8
4-7872-3539-7
税込価格 2,640円
頁数・縦 246P 21cm

商品内容

要旨

京都精華大学マンガ学部で人気のユニークなメディア論講義の書籍化。絵と声と文字という「言葉の三角形」の視点から、江戸時代の浮絵や眼鏡絵、明治の小説や錦絵新聞などの具体例をもとに、風景画と文学、言葉と国民国家形成との関係性を解説する。そして、紙芝居やマンガを事例にして、現代のメディア表現がよって立つ基盤をわかりやすくレクチャーする。

目次

第1部 理論篇(言葉の三角形―絵と声と文字の相関
言語思想の二大潮流―ソクラテスからソシュールまで
幽霊が書いた文学
メディア表現の考古学)
第2部 歴史篇(風景描写の歴史と近代文体の起源
言文一致と近代文体の成立
俗語革命と国民国家
近代文体に抗う語り―柳田国男の『遠野物語』)
第3部 実践篇(単一言語と方言の壁の乗り越え方―宮沢賢治とイーハトーブ
二度目の言文一致とマンガの言葉
私のマンガ研究―“絵”の“声”の聞き方
“描く”こと“書く”こと―続・私のマンガ研究)

出版社・メーカーコメント

京都精華大学マンガ学部で人気の授業から生まれた、言葉と表現の仕組みを読み解くユニークなメディア論講義の書籍化。「時代や場所によって、人々の感性や知覚は変わる」「メディアの変化や歴史が、いまの私たちのモノの考え方に大きく影響している」−−この見方を身につけるために、本書では近世から近代へ、近代から現代へと変容するメディアが私たちに及ぼした影響を、絵と声と文字という「言葉の三角形」の視点から解き明かします。第1部の理論篇では、言葉という大きなテーマを扱うための視角と方法を提示します。続く第2部の歴史篇では、江戸時代の浮絵や眼鏡絵、明治の小説や錦絵新聞などの具体例を多く示しながら、風景画と文学、言葉と国民国家形成との関係性を解説します。第3部の実践篇では、紙芝居やマンガを事例にして、絵と声と文字の関わりから現代のメディア表現がよって立つ基盤についてレクチャーします。マンガの描き方を学ぶために大学に入り、はじめて座学で表現とメディアの関係にふれる学生を対象にする人気講義をブラッシュアップ。私たちのモノの考え方とメディアの関係を見据え、メディアの変化が社会に及ぼす影響を追求する視点が学べる一冊です。