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現代写真とは何だろう

ちくま新書 1809

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-480-07642-7
4-480-07642-5
税込価格 1,320円
頁数・縦 382P 18cm

商品内容

要旨

「真実」を「写しとる」と書いて「写真」。しかし、テクノロジーの進化により精巧なAI画像が氾濫し、これまでの「写真」の位置づけが流動化している。もはや既存の知識では、「現代写真」をとらえられない。写真にしかできないことを理解しない限り、コンテンポラリーアートとしての写真の魅力を語ることはできないだろう。だが、それはいったい何なのか―。90年代以降、国内外で写真展をプロデュースしてきた著者が、W・エグルストン、N・ゴールディン、ホンマタカシ、杉本博司、W・ティルマンスなど現代写真の疾走者へのインタビューを交えながら、最先端の写真表現を読み解く待望の新・写真論。

目次

これは「写真」なの?
進化するパイオニアたち―ウィリアム・エグルストン
「現代写真の起源の証人」―スティーブン・ショア
写真のジレンマ―世界的に再評価がすすむ『provoke』
アフター『決闘写真論』―中平卓馬と篠山紀信
「TOKYO LOVE」1994→2024―荒木経惟とナン・ゴールディンの変成
ホンマタカシとの対話
喜びの写真へ―上田義彦とロバート・メイプルソープ
新世界で写真を撮るということ―ヴォルフガング・ティルマンス
杉本博司「写真の世紀末」から、江之浦測候所へ
志賀理江子の写真が、問い続けること
WOMAN and PHOTOGRAPHY
写真のブラックネス―ザネレ・ムホリ
ニューネイチャー・フォトグラフィ
抽象と物質―横田大輔と5人の写真家
来るべき写真をめぐって―ヴィヴィアン・サッセン
VRやAIの登場に対して現代写真はどこに向かっているのか?

出版社・メーカーコメント

写真にしかできないことを理解しない限り、現代写真の魅力は語れない。だが、それはいったい何なのだろう−−。あたらしい写真表現を読み解くための新・写真論。

著者紹介

後藤 繁雄 (ゴトウ シゲオ)  
1954年、大阪府生まれ。編集者・クリエイティブディレクター。京都芸術大学教授。80年代より編集者、アートプロデューサーとして時代に一石を投じる数々の企画に携わり、現代アートにおいて最先端の活動を続けてきた。なかでも「現代写真」については並ぶ者がなく、多くの才能を見出してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)