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ヒトラーとスターリン 独裁者たちの第二次世界大戦

出版社名 みすず書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-622-09721-1
4-622-09721-4
税込価格 6,050円
頁数・縦 613,63P 図版24P 20cm

商品内容

要旨

「これは歴史の本ではあるが、現代と密接にかかわる本でもあるとわたしは思っている。この世界にはいまだに多くの独裁者がいて、そのうちの何人かは、わたしたちを破壊する手段を手にしているからだ。」20世紀最大の独裁者ヒトラーとスターリン。直接顔を合わせることはなかったが、敵対というかたちで濃密な関係をもった。最初の短い同盟関係ののち、両者が激突した独ソ戦では、周辺国を巻き込んで大量の人々が殺害された。戦闘だけではなく、集団強制移住や人為的飢饉という政策によって、夥しい人々が犠牲になった。そしてユダヤ人絶滅政策という史上最悪の所業が行われた。BBCで歴史ドキュメンタリーを制作してきたローレンス・リースは、長年の取材の中で、第二次世界大戦を生きた多くの人の声を聞いた。元兵士や将校、強制収容所の体験者、占領地の民間人…これら未公開の証言が、本書ではふんだんに活かされている。自らのユートピアを実現しようとして、地上の地獄を作り上げた独裁者たち。強大な権力で人々を支配し、戦争に導いたその政治体制を比較し、第二次世界大戦をかつてないかたちで明らかにする。

目次

条約
ポーランド消滅
運命の対比
夢と悪夢
ヒトラーの絶滅戦争
侵攻
危難のとき
世界大戦
飢餓
スターリンの誤算
ステップを越えて
スターリングラード
戦闘続行
仮想と現実
大量殺人
中央の崩壊
死にゆく日々
勝利と敗北

著者紹介

リース,ローレンス (リース,ローレンス)   Rees,Laurence
イギリスの歴史家。1957年生まれ。1978年、BBCに入社。1994年、歴史番組の責任者となり、第二次世界大戦にかんする番組を多数制作、英国アカデミー賞、ピーボディ賞、グリアソン賞、放送記者組合賞、国際ドキュメンタリー賞、エミー賞を受賞。2008年、BBCを退社し、マルチメディア教育ウェブサイトWW2History.comを立ち上げる。独立系制作会社LR Historyで歴史番組を制作。2009年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究員に就任
布施 由紀子 (フセ ユキコ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)