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ねむれないよるのこと

出版社名 偕成社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-03-350320-2
4-03-350320-X
税込価格 1,650円
頁数・縦 32P 27cm

NetGalley 会員レビュー

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

全然眠れない夜。遊び始めた男の子の前に現れた思いがけない魔法。おもちゃの電車に乗って、出発進行!着いたところは台所町。隅々までの濃やかな描き込みには饒舌なお話が詰まっています。物珍しく、楽しく遊んで気持ちは膨らむ一方。帰りの電車が名残惜しい。いつのまにか睡魔に引き込まれて目覚めた朝。一転してこの子のおうちの台所に目を見張りました。何度も見返して、全部呼応していることにびっくり、わくわく。ラストのページのあるものから、どうしてこの子がゆうべ眠れなかったのか、わかっちゃいました!

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

なんとか寝ようとあれこれがんばってる姿が微笑ましいです。開き直ったおかげでワクワクいっぱい。これは楽しいよね!って。読み進めるうちに、「これは夢? だとしたら起きた時、どこにいるんだろう?」なんて想像したりして。ストーリーはもちろんですが、絵がよくできてるなあと実感。テレビドラマなどにある「伏線とその回収」って感じでしょうか。最後まで読んでから何度も前にページをめくり直しました。よくできてますね〜!

教育関係者

おすすめ度おすすめ度★5

眠れない夜に、この子が「だいどころまち」まで行ってくる絵本。その子の描き込まれた気持ちや願い、楽しさを共に味わう。寝れないでいるこの子の、その動きを見事に表し、そこから読み取れる気持ちをこまやかに表現していく、細かく優しいコマ割りに胸を打たれた。また、車両内の広告の楽しいこと楽しいこと。一つ一つ読んで確かめてしまう。そうして到着した「だいどころまち」。大きくびっしりと描き込まれた絵には、この子の想い、願い、そして夢でうめつくされていた。それを見ていく嬉しさ。最後の絵はこの子がなかなか寝付けなかった理由を無言で教えてくれていた。おめでとう。「だいどころまち」が夢では無いしるしと共に、おめでとう。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

ねむれないこあつまれー!まよなか、ふしぎなぼうけんのはじまり。見れば見るほどたのしい、なかざわくみこワールド!

出版社・メーカーコメント

「おやすみなさい」といって、ふとんにははいったものの、なんだかどうしてもねむれない……、男の子がとうとうおきあがって電車のおもちゃで遊びはじめると……。みんなが寝静まった夜にはじまったぼくだけのひみつの旅を、緻密にあたたかく描く一冊です。

著者紹介

なかざわ くみこ (ナカザワ クミコ)  
中澤/久美子。1983年東京に生まれ、千葉で育つ。文化女子大学造形学部卒業。白泉社MOEイラスト・絵本大賞第8回年間グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)