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ジオパークからはじめる地域づくり・人づくり

出版社名 静岡新聞社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-7838-0372-0
4-7838-0372-2
税込価格 1,760円
頁数・縦 199P 21cm

商品内容

要旨

ジオパークは世の中から2つの大きな役割を求められている。一つは多様な事業や仕組みを構築する「持続可能な開発の砦」として、もう一つは多くの観光客を呼び込む「地域創生の切り札」として、である。これらの期待に応えるには、一体何をすればいいのか。本書はジオパークを「住民の幸福を作る場」ととらえ、教育・自然・文化・福祉・経済など、さまざまな視点からジオパークの地域づくり・人づくりの可能性を探る。

目次

第1部 ジオパークからはじめる取り組みこれまでとこれから(ジオパークからはじめる持続可能な社会づくり―VUCA社会に向き合い、社会のエコシステムをつくる
ジオパークからはじめる持続可能な社会の担い手づくり―「国連・ESDの10年」の経験を活かし、SDGsの本質に対応する
ジオパークの担い手育成のこれまでとこれから―システム思考とデザイン思考で進める学び)
第2部 ジオパークと持続可能性(ジオパークと自然環境―気候変動と生物多様性からのアプローチ
ジオパークと文化多様性―活性化と継承の仕組みづくりに向けて
ジオパークと社会的包摂―すべての人のウェルビーイングを考える
ジオパークと地域内経済循環―お金の漏れを塞ぎ、好循環をつくる)
第3部 ジオパークの可能性と未来像(星座早見盤―ジオパークの魅力と可能性
ワークショップから見えてきた、ジオパーク活動の未来像)

著者紹介

佐藤 真久 (サトウ マサヒサ)  
東京都市大学大学院・環境情報学研究科研究教授。筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院修士課程環境科学研究科修了。英国国立サルフォード大学にてPh.D.取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て現職。現在、UNESCO ESD‐Net 2030フォーカルポイント、UNESCO Chair(責任ある生活とライフスタイル)国際理事会理事。SEAMEO‐JAPAN ESDアワード国際審査委員会委員などを務める
辻 修次 (ツジ シュウジ)  
一般社団法人美しい伊豆創造センター専任企画研究員。静岡大学客員准教授。伊豆半島ユネスコ世界ジオパークにて文化遺産、市民参画などを担当。上智大学文学部卒。マラヤ大学Ph.D取得。外務省専門調査員、国立文化財機構アソシエイトフェローを経て、マレーシア国立クランタン大学芸術学部上級講師。2021年より現職。専門分野はヘリテージスタディーズ、環境社会学。日本のジオパークでは数少ない、文化や文化遺産について専門性をもつ研究員の一人
山本 隆太 (ヤマモト リュウタ)  
静岡大学地域創造教育センター准教授。早稲田大学教育学研究科修了。博士(学術)。早稲田大学助手、静岡大学教職センター特任准教授を経て現職。専門は地理学、地理教育。「ヨーロッパ」(朝倉書店、分担執筆)、「システム思考で地理を学ぶ」(古今書院、編著)。日本ジオパークネットワーク運営会議教育ワーキンググループリーダー。2018年より伊豆半島ジオパーク教育部会委員
遠藤 大介 (エンドウ ダイスケ)  
一般社団法人美しい伊豆創造センター専任研究員。静岡大学客員准教授。伊豆半島ユネスコ世界ジオパークにて地質・教育を担当。筑波大学大学院修了。専門は地球科学(岩石学)。ジオパークの専門員や博物館での学芸員を経て、2020年より旧・伊豆半島ジオパーク推進協議会専任研究員
佐々木 惠子 (ササキ ケイコ)  
一般社団法人美しい伊豆創造センター専任研究員。静岡大学客員准教授。伊豆半島ユネスコ世界ジオパークにて生態、国際連携を担当。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院修士課程政策・メディア研究科修了。ドイツのユストゥス・リービッヒ大学ギーセンにてPh.D.取得(理学)。慶應義塾大学大学院のプロジェクト研究員・非常勤講師を経て、2023年より現職。専門分野は生態学。人が維持管理してきた生態系を対象に、生物多様性や生態系サービスの調査研究を行っている
内山 智尋 (ウチヤマ チヒロ)  
静岡大学未来社会デザイン機構講師、東部サテライト専任。同志社大学社会学研究科修了。博士(社会福祉学)、社会福祉士。専門は地域福祉、国際協力、中国社会福祉など。2022年1月より現職。2024年より伊豆半島ジオパーク委員会委員
枝廣 淳子 (エダヒロ ジュンコ)  
環境ジャーナリスト、翻訳家、幸せ経済社会研究所所長、大学院大学至善館教授、株式会社未来創造部代表取締役社長。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了
新津 尚子 (ニイツ ナオコ)  
幸せ経済社会研究所(有限会社イーズ)研究員、武蔵野大学非常勤講師。東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了
伊藤 博隆 (イトウ ヒロタカ)  
関東地方ESD活動支援センターコーディネーター。(一社)環境パートナーシップ会議(EPC)所属。2000年より、環境省と国連大学が設置する地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)スタッフ、2017年の開設準備より現職。2018年より、伊豆半島ジオパーク教育部会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)