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サラゴサ手稿 下

創元ライブラリ Lホ1−3

出版社名 東京創元社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-488-07061-8
4-488-07061-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 405P 15cm
シリーズ名 サラゴサ手稿

商品内容

要旨

迷路のように複雑で奇想天外な物語は、六十六日間に亘り読者を翻弄し続けたが、ついに思いもよらぬ形でその円環を閉じる。今世紀に入り真正版にあらぬ異本とされた本版だが、その魔術的なほどの魅力で読者を惹きつけてやまない。巻末に付録として「第四十七日」の別版も併録、訳者による「ヤン・ポトツキについて」も収めた。

出版社・メーカーコメント

異本『サラゴサ手稿』工藤幸雄訳、完結。第四十二日−−第六十六日。巻末に訳者による「ヤン・ポトツキについて」を収録。「幻想小説の形を借りてポトツキは、とらわれない自由な思考、偏見のない世界観、さらにまた平等な宗教観を、それらを妨げるものとしての強健に対する批判を、強力にしかし洒脱に繰りひろげていると言ってよい」−−工藤幸雄

著者紹介

ポトツキ,ヤン (ポトツキ,ヤン)   Potocki,Jan
1761年、現ウクライナ領ピクフでポーランドの大貴族の家に生まれる。作家、旅行家、歴史家、考古学者、民族学者。家庭ではフランス語で育てられ、生活語としてポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語の他に、弟とともに送られたスイスの塾で、英語も身につけ、さらに成年までにロシア語、スペイン語、イタリア語も習得、八か国語に通じていた。本書『サラゴサ手稿』はポーランド語より通じていたフランス語で書かれたものである。1815年、自宅でピストル自殺を遂げた
工藤 幸雄 (クドウ ユキオ)  
1925年、大連生まれ。ロシア・ポーランド文学者、詩人、翻訳家。東京大学仏文科卒業。アメリカのインディアナ大学大学院修士課程中退後、共同通信社外信部記者、ワルシャワ大学日本学科講師を経て、1975年に帰国。多摩美術大学教授となる。訳書に『ブルーノ・シュルツ全集』(第50回読売文学賞“研究・翻訳賞”受賞)、W・コンブロウィッチ、I・B・シンガー、C・ミウォシュ、M・パヴィチ等、訳書多数。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)