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裏声で歌へ君が代 上

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出版社名 小学館
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-09-352494-0
4-09-352494-7
税込価格 825円
頁数・縦 307P 19cm
シリーズ名 裏声で歌へ君が代

商品内容

要旨

さまざまな背景を持つ人物が「国家」を語る。陸軍幼年学校をドロップアウトした経験を持つ画商の梨田と、その友人でスーパーマーケットの経営者でありながら台湾民主共和国(台湾独立を目指す団体)の大統領・洪、洪の部下ながらアナーキストを自認する林ら、置かれた立場や政治的信条が異なる男女が、国旗や国歌、民主主義について、ときには酒を酌み交わしながら、ときには寝物語として縦横無尽に語り合う。―日本の陸軍は非合理主義にどつぷり漬かつてゐる団体で、この団体の信条とするところはナポレオンのものの考え方とまつたく対立するものではないか。あの小さなコルシカ人ならば、歩兵操典に書いてあらうが、軍人勅諭にあらうが、そんなものは旧套にすぎず死んだ文字にすぎないとして、平気で投げ捨て、すばやく現実の必要に対応するだらう。―独特の歴史的仮名遣いでつづられた、渾身の長編の前編。

著者紹介

丸谷 才一 (マルヤ サイイチ)  
1925(大正14)年8月27日‐2012(平成24)年10月13日、享年87。山形県出身。東京大学文学部英文科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。小説家、文芸評論家、翻訳家、随筆家。1968年『年の残り』で第59回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)