若冲になったアメリカ人 ジョー・D・プライス物語
小学館文庫 フ9−1
出版社名 | 小学館 |
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出版年月 | 2024年9月 |
ISBNコード |
978-4-09-407389-8
(4-09-407389-2) |
税込価格 | 759円 |
頁数・縦 | 299P 15cm |
商品内容
要旨 |
二〇〇〇年に始まる伊藤若冲ブームは、ひとりのアメリカ人が一幅の絵と出会ったことで始まったと言っても過言ではない。本書は、二〇代はじめにニューヨークで若冲作品と運命的に出会い、その後、世界的な若冲コレクターとなり、日本での若冲ブームの牽引役となったジョー・D・プライスさんが、生い立ちから若冲を通じて豊かになった人生を語り尽くしたインタビュー集。日本での若冲人気の高まりを目撃したプライスさんは、奥様ともども二〇二三年にこの世を去られました。これは、生前の貴重な言葉を記録した一冊である。 |
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目次 |
序章 プライスさんと訪ねる大乗寺 |
出版社・メーカーコメント
若冲ブームの立役者が語る若冲と歩んだ人生1953年24歳の時、建築家フランク・ロイド・ライトのお供で訪れたニューヨークの古美術店で伊藤若冲作品と初めて出会い、画家の名前も知らずの購入し、爾来、若冲を中心とした江戸美術の大コレクターとなり、世界一の若冲コレクションを形成する。本書は、日本での若冲再評価に先立つ、若冲発見者であるジョー・D・プライス氏が幼少期から、世界屈指の江戸美術コレクションが形成されるまでの半生をまとめた一冊。ライトのパトロンであった父の元、エンジニアであったプライス氏はどのようにして日本美術に魅了され、画家の名前も知らずに若冲作品を集め始め、やがて稀代の若冲コレクターとなったのか。生涯のパートナー、悦子夫人との出会いから、美術史家辻惟雄先生等との交友を通じての日本との関わり、2006年のト東京国立博物館での日本での里帰り展、さらには東日本大震災に心を痛め、再度東北三県で開催した展覧会等、半生を語り尽くした一冊です。残念ながら、昨年、2023年に立て続けに世を去ったプライス氏夫妻の若冲贔屓、日本贔屓の全容が理解できる一冊に、コレクションがおさまった出光美術館館長のエッセイを添えて、待望の文庫化です。