• 本

家に棲むもの

改版

角川ホラー文庫 こ2−21

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-04-115256-0
4-04-115256-9
税込価格 814円
頁数・縦 260P 15cm
シリーズ名 家に棲むもの

商品内容

要旨

畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷―姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の3人でこの家に暮らし始めた。屋敷に住み続けることに並々ならぬ執着を見せる姑、家の中で不審死を遂げた舅の噂、娘だけが目撃する謎の老婆。そして屋敷中で感じる不気味な気配…違和感の数々に導かれ、やがて文子はこの家に隠された驚愕の真実に直面する(「家に棲むもの」)。ホラー短編の鬼才が放つ悪夢の7編。

出版社・メーカーコメント

天井を見ていると、引き摺り込まれちまうよ。寄木細工のように継ぎはぎだらけ、畳は腐り今にも崩れそうな、異様な襤褸屋敷。文子は姑の世話をするために、娘と夫とともにこの家に引っ越してきた。単身赴任で夫は家を離れ、3人での生活が始まるが、不穏なできごとが文子のまわりで起き始める。娘がなんども目撃する奇妙な老婆。異常な量の食事を欲しがる姑。過去に屋敷で起きた殺人の噂。部屋のいたるところから感じる不気味な気配……やがて文子は、この家に秘められた真実に直面する(「家に棲むもの」)。『玩具修理者』『人獣細工』『肉食屋敷』の著者が送る、恐怖と驚きに満ちた7編。

著者紹介

小林 泰三 (コバヤシ ヤスミ)  
1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2012年『天獄と地国』で第43回星雲賞日本長編部門、14年『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年『ウルトラマンF』で第48回星雲賞日本長編部門を受賞。20年11月逝去。21年、第41回日本SF大賞功績賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)