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略奪される企業価値 「株主価値最大化」がイノベーションを衰退させる

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-492-44483-2
4-492-44483-1
税込価格 3,740円
頁数・縦 350,64P 19cm

商品内容

要旨

「企業が資金を調達する場所」ではなく「企業から資金を吸い上げる場所」と化した株式市場。持続不可能な「略奪的価値抽出」の仕組みが企業を滅ぼす。シュンペーター賞・マッキンゼー賞を受賞した企業組織論の権威による明快かつ緻密な分析。

目次

第1章 価値創造と価値抽出の不均衡の拡大
第2章 価値創造組織としての企業
第3章 価値抽出制度としての株式市場
第4章 価値抽出のインサイダー
第5章 価値抽出のイネーブラー
第6章 価値抽出のアウトサイダー
第7章 革新的企業がエージェンシー問題を解決する
第8章 略奪的価値抽出を覆す

出版社・メーカーコメント

「企業が資金を調達する場所」ではなく「企業から資金を吸い上げる場所」と化した株式市場。自社株買いの問題点などから明らかにする

著者紹介

ラゾニック,ウィリアム (ラゾニック,ウィリアム)   Lazonick,William
経済学者。マサチューセッツ大学ローウェル校経済学名誉教授、産学研究ネットワーク会長。専門は、イノベーションの社会的条件、社会経済的な流動性、雇用機会、所得分配、先進国および新興国における経済発展。「革新的企業の理論」の提唱者として知られる。2010年のシュンペーター賞を受賞したSustainable Prosperity in the New Economy?:Business Organization and High‐Tech Employment in the United States(2009年)等、著書多数
シン,ヤン‐ソプ (シン,ヤンソプ)   Shin,Jang‐Sup
経済学者。シンガポール国立大学経済学部教授。専門は東アジアの経済成長、金融危機とリストラクチャリング、テクノロジーとイノベーション、競争戦略、企業組織。14年間ジャーナリストとして活動し、韓国の有力経済紙である毎日経済新聞社の論説委員等を歴任。1995年にケンブリッジ大学で博士号取得。2008年から09年まで、韓国企画財政部長官の非常勤経済顧問を務めた
中野 剛志 (ナカノ タケシ)  
評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)等がある
鈴木 正徳 (スズキ マサノリ)  
1964年生まれ。1987年、早稲田大学法学部卒業。第一勧業銀行等、複数の金融系企業勤務を経て、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)