• 本

オタク文化とフェミニズム

出版社名 青土社
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-7917-7674-0
4-7917-7674-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 245P 19cm

商品内容

要旨

わたしたちの消費は「正しい」のだろうか。金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤…、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし、その活動に喜びが見出されることは間違いない。喜びと苦しさとが入り混じるその実践をすくい取りながら、「推し活」社会の現在地を描きだす。「推し活」論の決定版!エンターテインメントをめぐるモヤモヤを考えるための補助線となる書。

目次

1 「推し活」社会と私たち(「推し活」社会の現在地
推し活と労働
オタク消費を考える)
2 アイドルたちがみせるもの(アイドルたちは何を開示しているのか?
多様化する男性アイドル―若手俳優・ボーイズグループ・王子たち
ジャニーズ問題と私たち―性加害とファン文化の不幸な関係)
3 オタク文化とフェミニズム(“スペクタクル”な社会を生きる女性たちの両義性
娯楽と恥辱とルッキズム
自由と抑圧のはざまで「かわいさ」を身にまとう―「男の娘」を考える
のがれること・つくること・つながること)

著者紹介

田中 東子 (タナカ トウコ)  
1972年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、東京大学大学院情報学環教授。専門は、メディア文化論、第三波以降のフェミニズム、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)