書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 ほぼすべての意思決定や戦略策定のベースになるものとして「論理的思考」は、一般的にビジネスにおける基本スキルとみなされている。書籍で扱われたり、社内研修などで教えられる論理的思考の手法は、演繹法、帰納法、アブダクションといった共通のものだが、それだけが論理的思考なのだろうか? 本書では、西洋で確立してきた推論の型を紹介した上で、論理的思考が「ひとつ」ではなく、国や地域、言語圏ごとに、それぞれの文化や価値観に紐づけられたいくつかのパターンがあるとし、その分類について解説。場面や目的に応じてそれらを使い分ける多元思考を提唱する。具体的な分類は、経済、政治、法技術、社会の4領域であり、それぞれアメリカ、フランス、イラン、日本で特徴的なものとして論じている。著者は、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。Ph. D.(博士・社会学)。知識社会学、比較教育、比較文化を専攻し、『「論理的思考」の文化的基盤──4つの思考表現スタイル』(岩波書店、2023年)などの著書がある。 |
商品内容
要旨 |
論理的思考法はひとつではない。思考する目的を明確にしてその目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、価値に紐づけられた四領域の思考法(経済・政治・法技術・社会)を使い分け、不確実なこの世界で主体的に判断することを説く。論理的思考の常識を破る一冊。 |
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目次 |
序章 西洋の思考のパターン―四つの論理(論理学、レトリック、科学、哲学の論理と思考法の比較表 |
出版社・メーカーコメント
論理的思考法は世界共通ではない。思考する目的をまず明確にしてその目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、価値に紐付けられた四つの思考法(経済・政治・法技術・社会)を使い分ける、多元的思考を説く。不確実なこの世界で主体的に考えるための一冊。