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環境と資源・エネルギーの哲学

未来世界を哲学する 第1巻

出版社名 丸善出版
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-621-30984-1
4-621-30984-6
税込価格 2,640円
頁数・縦 186P 19cm

商品内容

要旨

人類と地球にはどのような未来があり得るのだろうか。気候危機、横行・拡散する核の恐怖、頻発する地域紛争や戦争といった近年の状況は、私たちの生存基盤が有限かつ壊れやすいものであることを教えている。資源やエネルギーの争奪競争は大地・海洋・大気圏・宇宙の至るところで激化しており、野生動植物との関係性、災害、自然破壊といったことがらもそれに伴って大きく問題化してきている。環境や資源は誰のためのもので、どのような目的から活用されるべきものなのか。繁栄や幸福とはどのようになることか、そしてそれにあずかるべきは誰なのか。環境に注目することで考えてみたい。

目次

第1章 人類社会と環境の未来―「地球一個分」問題と環境加速主義の時代(「エコ・ユートピア」の終焉と環境加速主義の時代
人類社会と環境の構造 ほか)
第2章 野生動物倫理―獣害問題から考える(近代倫理学に基づく動物倫理
動物の権利論の難点 ほか)
第3章 原子力と人間の関係―二〇世紀思想史からの問いかけ(原子力と思考―ハイデガー
民主主義と管轄的思考―ヤスパース ほか)
第4章 環境にやさしい世界とは何か―環境における人間の位置づけの変化とエコの管理術(環境にやさしい「進化」
エコとは何か ほか)

著者紹介

水野 友晴 (ミズノ トモハル)  
関西大学文学部総合人文学科教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(文学)。研究テーマは西田幾多郎、鈴木大拙を中心とする日本近代哲学、宗教哲学、比較思想
上柿 崇英 (ウエガキ タカヒデ)  
大阪公立大学大学院現代システム科学研究科准教授。東京農工大学連合農学教育部修了。博士(学術)。研究テーマは、環境哲学および現代人間学
関 陽子 (セキ ヨウコ)  
長崎大学環境科学部教授。東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了。博士(農学)。研究テーマは、環境哲学、環境倫理学
戸谷 洋志 (トヤ ヒロシ)  
立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。関西外国語大学准教授などを経て現職。研究テーマは世代間倫理、技術哲学、現代ドイツ思想
増田 敬祐 (マスダ ケイスケ)  
東京農業大学国際食料情報学部非常勤講師。東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了。博士(農学)。研究テーマは、環境倫理学、人間存在論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)