• 本

小鳥とリムジン

出版社名 ポプラ社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-591-18341-0
4-591-18341-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 302P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 小鳥とリムジン

    さりげない出会いがひとりの女性の人生をやさしく変化させていく。愛すること、死すること、生きることに心静かに向き合える。本作は小川作品の新しい一面を見せながら、こみあげるいとおしさにあふれている。海外でも多くの読者が待っているのがよくわかる。
    この機会に既刊「食堂かたつむり」「ライオンのおやつ」の小川糸「生きる」3部作を読み返したくなった。

    (2024年12月10日)

商品内容

要旨

やっとドアを開けることができたお弁当屋さんが、その人との出逢いの場になりました。いいにおいをかぐこと。おいしいものを味わうこと。いやなことにいやだと言うこと。大好きな人に触れること。心と体を取り戻す、いとおしい物語。

出版社・メーカーコメント

『食堂かたつむり』−−「食べることは、生きること」『ライオンのおやつ』−−「死にむかうことは、生きること」小川糸が描き出す、3つめの「生」の物語「愛することは、生きること」傷口に、おいしいものがしみていく苦しい環境にあり、人を信頼することをあきらめ、自分の人生すらもあきらめていた主人公が、かけがえのない人たちと出逢うことで自らの心と体を取り戻していく。主人公の小鳥のささやかな楽しみは、仕事の帰り道に灯りのともったお弁当屋さんから漂うおいしそうなにおいをかぐこと。人と接することが得意ではない小鳥は、心惹かれつつも長らくお店のドアを開けられずにいた。十年ほど前、家族に恵まれず、生きる術も住む場所もなかった18歳の小鳥に、病を得た自身の介護を仕事として依頼してきたのは、小鳥の父親だというコジマさんだった。病によって衰え、コミュニケーションが難しくなっていくのと反比例するように、少しずつ心が通いあうようにもなっていたが、ある日出勤すると、コジマさんは眠るように亡くなっていた。その帰り、小鳥は初めてお弁当屋さんのドアを開ける−−

著者紹介

小川 糸 (オガワ イト)  
1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』でデビュー。以降数多くの作品が、英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などに翻訳され、様々な国で出版されている。『食堂かたつむり』は、2010年に映画化され、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞。『ツバキ文具店』と『キラキラ共和国』は「本屋大賞」にノミネートされ『ライオンのおやつ』は2020年本屋大賞第2位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)