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バブルと資本主義が日本をつぶす 人口減と貧困の資本論

ちくま新書 1823

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-480-07647-2
4-480-07647-6
税込価格 968円
頁数・縦 235P 18cm

商品内容

要旨

令和バブルともいうべき株や都市部不動産の高騰、急速に進行する地方経済の衰退。近代英国の労働者のような低賃金に貧富の差が拡大している。老後への不安に付け込み、税優遇などの誘惑によって引きずり込まれた危険なマネーゲームの乱高下はチキンゲームの様相を呈してきた。バブルは壊れて消えるのが必定。マルクスは、資本主義には貧困が必要なことを喝破したが、日本はいま未曾有の労働力不足、人口減少社会に直面している。―日本の末期的状況を、マルクスやエンゲルスの枠組みで読み解く。

目次

第1部 貧困がもたらす全国民的危機(迫りくる人口減の認識は決定的に不十分
貧困化と株価・地価バブルの同時存在
迫りくる財政破綻という全国民的危機
地方経済の崩壊を期待する原発企業と軍事基地)
第2部 貧困の原因を解明した『資本論』(中間層の貧困化で始まった資本主義
資本主義の継続に必要だった貧困
奴隷・農奴と同じ現在の労働者)
第3部 バブルと貧困の解消を主張する経済学(古くて新しい階級論
バブルの原因を問う数理マルクス経済学
賞味期限切れの資本主義)

出版社・メーカーコメント

株価の乱高下、不動産高騰と地方衰退。近代英国労働者のような低賃金と貧富の差。労働力不足と未曾有の人口減少。令和バブル崩壊で露呈する資本主義の限界とは。

著者紹介

大西 広 (オオニシ ヒロシ)  
1956年生まれ。京都大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士(京都大学、89年)。立命館大学経済学部助教授、京都大学大学院経済学研究科助教授、同教授、慶應義塾大学経済学部教授を歴任。慶應義塾大学・京都大学名誉教授、世界政治経済学会副会長。著書に『ウクライナ戦争と分断される世界』(本の泉社、国際アジア共同体学会岡倉天心記念賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)