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物語としての歴史 歴史の分析哲学

ちくま学芸文庫 タ60−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-480-51260-4
4-480-51260-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 594P 15cm

商品内容

要旨

生起し続ける出来事をいかに記述するか。それを歴史としていかに認識し、語り継ぐのか。出来事や事実は、歴史において時間関係として組織化されるが、そこに密接に関与するのが「物語」である。物語は、出来事の原因、結果の継起的必然性、偶然的生起、連続的持続、未来の予期を含む方向性などの論理関係を示し、出来事を時間関係として捉える。本書は、こうした「歴史的知覚」を促す物語文という概念を基軸に、歴史的な思考と言語のあり方を解き明かす。ヘイドン・ホワイトの『メタヒストリー』とともに、ヘーゲル以降の歴史哲学にパラダイム・シフトをもたらした記念碑的名著。

目次

実在論的歴史哲学と分析的歴史哲学
歴史の最小特性
歴史的知識の可能性に対する三つの反論
検証と時制
時間的懐疑主義
歴史的相対主義
歴史と時代編年史
物語文
未来と過去
歴史的説明と一般法則
物語の役割
歴史的理解と他の時代
方法論的個体主義

出版社・メーカーコメント

生起し続ける出来事をいかに記述するか。〈物語文〉という概念を基軸に、歴史的な思考と言語のあり方を解き明かした記念碑的名著。解説 野家啓一

著者紹介

ダント,アーサー C. (DANTO,ARTHUR COLEMAN)   Danto,Arthur Coleman
1924‐2013年。アメリカの哲学者、美術批評家。コロンビア大学名誉教授。知識論、行為論に関する分析哲学をはじめ芸術・美学分野の理論的著作を残した
河本 英夫 (カワモト ヒデオ)  
1953年、鳥取県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程満期退学。東洋大学名誉教授。専門は哲学、システム論、科学論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)