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群衆論 近代文学が描く〈群れ〉と〈うごめき〉

鹿ヶ谷叢書 005

出版社名 琥珀書房
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-910993-56-0
4-910993-56-8
税込価格 4,950円
頁数・縦 415P 21cm

商品内容

目次

第1章 労働者であること(彼女の朝から別の朝へ―佐多稲子「キャラメル工場から」論
「あなた」への誘惑―葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」論
小林多喜二「蟹工船」における言葉の交通と非交通)
第2章 群れの力学(群衆とは何者か?―歴史小説における“一揆”の表象
横光利一『上海』の力学―“場”の運動
群衆はいかにして国民となるか―石川達三「蒼氓」
二つの日本合戦譚―菊池寛と松本清張)
第3章 侵略の光景(夢野久作が描いた“東亜”―「氷の涯」を中心に
石川達三「沈黙の島」を読む
侵略者は誰か―村上龍『半島を出よ』)
第4章 匿名性をめぐる問い(“正名”のモラル―中野重治『歌のわかれ』論
ひとりひとりの死を弔うために―長谷川四郎「小さな礼拝堂」論
手紙のなかのヒロイズム―樺美智子・奥浩平・高野悦子
車椅子の“性”―田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」論)
第5章 寄せ場の群集(“闘争”と“運動”の狭間で―映画「山谷 やられたらやりかえせ」
一九六〇年代の雑誌メディアにおける“釜ヶ崎”)

著者紹介

石川 巧 (イシカワ タクミ)  
1963年秋田県生まれ。1993年立教大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。山口大学専任講師、同助教授、九州大学助教授を経て、立教大学文学部教授。専門は日本近代文学、出版文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)