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死とは何か 宗教が挑んできた人生最後の謎

中公新書 2827

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-12-102827-3
4-12-102827-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 303P 18cm

商品内容

要旨

死んだらどうなるのか。天国はあるのか。まだまだ生きたい。来世で逢おう―。尽きせぬ謎だからこそ、古来、人間は死や転生、不老長寿を語り継いできた。本書は、死をめぐる諸宗教の神話・教え・思想を歴史的に通覧し、「死とは何か」に答える。ギリシアや日本の神話、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から、ヒンドゥー教、仏教、さらに儒教、神道まで。浮世の煩悩をはらい、希望へいざなう「死の練習」帳。

目次

1 古典的大宗教以前―死の文学と倫理の始まり(はっきりしない来世―日本神話の黄泉と常世
詩人の修辞―ギリシア神話のハーデース
思想家の正義―密儀宗教とプラトン
神の介入―旧約聖書と終末の待望)
2 一神教の来世観―終末、復活と審判、天国と地獄(死を乗り越えた神人―キリストの復活
復讐と大団円―黙示録の世界
中間の発見―煉獄とダンテの『神曲』
あえて詮索しない来世―ユダヤ教とイスラム教)
3 輪廻宗教の来世観―報いとしての転生と解説(凡夫と修行者の運命―ウパニシャッドの輪廻観
変化する世界は苦である―釈迦の洞察
増殖する地獄界と天界―須弥山世界と『往生要集』
聖域としての浄土―念仏往生と各種の方便)
4 古典的大宗教の周辺と以後―来世観から死生観へ(祖先祭祀と不老不死―儒教と道教の来世観
来世論への禁欲と耽溺―本居宣長と平田篤胤
オカルトの台頭―近代西洋の心霊主義
死の言説の再構築―死生観と死生学)
終章 現代人にとって死とは何か―「自然に帰る」の意味

出版社・メーカーコメント

死んだらどうなるのか。天国はあるのか。できればもう少し生きたい−−。尽きせぬ謎だから、古来、人間は死や来世、不老長寿を語りついできた。その語り部が、宗教である。本書では、死をめぐる諸宗教の神話・教え・思想を歴史的に通覧し、「死とは何か」に答える。日本やギリシアの神話、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から、仏教、ヒンドゥー教、そして儒教、神道まで。浮世の煩悩を祓い、希望へ誘う「死の練習」帳。

著者紹介

中村 圭志 (ナカムラ ケイシ)  
1958年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(宗教学・宗教史学)。宗教研究者、翻訳家、昭和女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)