秋田 環日本海文明への扉
出版社名 | 亜紀書房 |
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出版年月 | 2024年11月 |
ISBNコード |
978-4-7505-1856-5
(4-7505-1856-5) |
税込価格 | 3,960円 |
頁数・縦 | 363P 21cm |
商品内容
要旨 |
北限の秋田。先は魑魅魍魎が跋扈する未開の地…。しかし、「文明」の行き止まりとされたその地こそ、日本海以北の海を挟んで、大陸や島々の人々が行き交う北方民族たちの文化ネットワークへの玄関口であった。異国から来訪する「マレビト」が起動する文化変容。厳寒の雪国で洗練されていく精神と美意識。従来の枠を超えて美術/写真史を論じてきた美術史家が、故郷・秋田を歩きながら、その風土の深層へと分け入り、日本文化の底流にある異形の風景を鮮やかに現前させる。日本のもうひとつのルーツを解き明かす「裏日本史」。 |
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目次 |
第1章 旅する光陰―その奥の奥の細道 |
出版社・メーカーコメント
【推薦】中沢新一さん「列島の北の果て、日本の奥の奥へとつながっている秋田は、一つの独自の宇宙をつくりなしてきた。そこを原郷とする写真論の思想家は、愛情をこめて、土地の細かな襞々を克明にたどり、忘れられかけた歴史の記憶を呼び覚ましながら、広大にして深々とした、魂の秋田ジオラマを描き出した。」**********古来、蝦夷と大和朝廷の境界に位置した秋田は、松尾芭蕉が『奥の細道』で辿り着いた北の到達点にして、日本海特有の哀愁を漂わせる、歌枕の聖地であった。北限の秋田。先は魑魅魍魎が跋扈する未開の地……しかし、「文明」の行き止まりとされたその地こそ、日本海以北の海を挟んで、大陸や島々の人々が行き交う北方民族たちの文化ネットワークへの玄関口であった。異国から来訪する「マレビト」が起動する文化変容。厳寒の雪国で洗練されていく精神と美意識。従来の枠を超えて美術/写真史を論じてきた美術史家が、故郷・秋田を歩きながら、その風土の深層へと分け入り、日本文化の底流にある異形の風景を鮮やかに現前させる。日本のもうひとつのルーツを解き明かす「裏日本史」。