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人類の都 なぜ「理想都市」は闇に葬られたのか

出版社名 NHK出版
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-14-081978-4
4-14-081978-2
税込価格 2,970円
頁数・縦 414P 19cm

商品内容

要旨

科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる―20世紀初頭、壮大な“世界の首都”計画が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。計画は世界中で熱狂的に支持されるが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた…。ユートピア思想から始まったはずの計画が、なぜファシズムに利用されることになったのか。実現に人生を捧げた考案者たちの姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。

目次

第1章 彫刻家への道(一八七二〜一八九八年)
第2章 愛情(一八九八〜一九〇二年)
第3章 生命の殿堂(一九〇二〜一九〇六年)
第4章 エルネスト・エブラールを探し求めて
第5章 オリヴィアの夢想(一九〇六〜一九〇七年)
第6章 欺瞞(一九〇八年)
第7章 不和(一九〇八〜一九一〇年)
第8章 啓示(一九一〇年秋)
第9章 ウォール街の平和主義者たち(一九一一年夏)
第10章 ベルギーからの支援(一九一一〜一九一三年)
第11章 最初の成功(一九一三年)
第12章 勝利(一九一三〜一九一四年)
第13章 戦争(一九一四〜一九一七年)
第14章 悲嘆(一九一七〜一九二三年)
第15章 必死の執着(一九二三〜一九四〇年)

出版社・メーカーコメント

20世紀初頭、世界が熱狂した壮大な首都構想。その真実は平和の実現か、恐怖の支配か科学、通信技術、芸術、スポーツなどあらゆる叡智をひとつの都市に集結させる−−斬新な〈世界の首都〉構想が立てられた。目的は技術革新を通した世界平和。考案者は彫刻家のヘンドリックと義姉で名家出身のオリヴィア。政治家や芸術家をはじめ計画は世界中で熱狂的に支持されたが、構想から30年を経たのち夢と潰えた。だがその裏ではムッソリーニ、ヒトラーら独裁者たちが強い関心を示していた。ユートピア思想から始まったはずが、なぜファシズムに利用されることになったのか。計画に人生を捧げた考案者の姿を通して、幻の理想都市の謎に迫る歴史ノンフィクション。

著者紹介

マレ,ジャン=バティスト (マレ,ジャンバティスト)   Malet,Jean‐Baptiste
ル・モンド・ディプロマティーク、シャルリー・エブドなど多くの有力メディアに寄稿する新進気鋭のジャーナリスト。2017年刊行『トマト缶の黒い真実』(太田出版)はグローバル経済の衝撃的な実態を暴き、イタリアで出版停止となった一方、フランスの権威あるジャーナリズム賞「アルベール・ロンドル賞」の2018年書籍部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)