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焼跡からのデモクラシー 草の根の占領期体験 上

岩波現代文庫 学術 483

出版社名 岩波書店
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-00-600483-5
4-00-600483-4
税込価格 1,672円
頁数・縦 297P 15cm
シリーズ名 焼跡からのデモクラシー

商品内容

要旨

戦後日本の民主主義は「与えられた/押しつけられた」ものなのだろうか。アジア太平洋戦争を草の根から支えた日本の民衆が、過酷な戦争体験と伝統的な価値観をもとに、民主主義を自ら作りあげ、獲得したことを、彼らが残した日記や雑誌投稿、聞き取りなどを通して明らかにする。上巻では、焼跡の中で人びとが、平和や戦争責任・天皇制、自由と民主主義などについてどのように考えていたかを辿る。『草の根のファシズム』の続編、待望の文庫化。

目次

第1章 戦争から戦後へ(ある沖縄人の戦中・戦後―沖縄製糖社員の場合
ある徴用工の戦中・戦後―大阪陸軍造兵廠徴用工の場合
ある民間知識人の戦中・戦後―東京・馬込隣組役員の場合)
第2章 平和の構想(平和主義の成立
原爆と平和)
第3章 平和意識の獲得(ある砥石屋の体験
ある国鉄労働者の体験
中島飛行機女子職員の体験)
第4章 戦争責任論と天皇制(民衆の戦争責任論
極東国際軍事裁判(東京裁判)に対する反応
他のアジアに対する責任論
天皇の戦争責任をめぐって)
第5章 自由と民主主義の再創造1(民主主義の論議
三菱重工横浜造船所工員の体験
町工場の旋盤工の体験
辺土名市役所・国頭村役所職員の体験)

出版社・メーカーコメント

戦後日本の民主主義は「与えられた/押しつけられた」ものなのだろうか。アジア太平洋戦争を草の根から支えた日本の民衆が、過酷な戦争体験と伝統的な価値観をもとに、民主主義を自ら作りあげ、獲得したことを、彼らが残した日記や雑誌投稿、聞き取りなどを通して明らかにする。『草の根のファシズム』の続編、待望の文庫化。

著者紹介

吉見 義明 (ヨシミ ヨシアキ)  
1946年生まれ。1970年東京大学文学部卒業、1972年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学名誉教授。日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)