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日本の犬 故郷を訪ね、そのルーツや特徴、姿形、系統、保存活動から、知られざる在来犬の原点をさぐる

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-416-52419-0
4-416-52419-6
税込価格 5,500円
頁数・縦 239P 26cm

商品内容

要旨

ピンと立った耳にふさふさの巻き尾や差し尾が身分証。素朴でどこか純情な日本の犬たちは、いつから、どんな風にこの国で暮らしてきたのでしょう。縄文時代に遡るというその起源、つい百年ほど前に危うく絶滅から逃れた経緯など、各犬種の来歴や素顔を、昭和以前の貴重な写真をまじえて解説。日本の犬の原風景として残したい、21世紀の犬たちの故郷での生き生きとした姿と共にお届けします。

目次

山陰柴犬
美濃柴犬
信州柴犬
日本犬の救い主 斎藤弘吉
甲斐犬
四国犬
紀州犬
北海道犬
秋田犬
愛犬ハチ公の物語
樺太犬
琉球犬
お伊勢参りに出かけた犬たち
将軍綱吉と江戸の犬たち

出版社・メーカーコメント

柴犬、北海道犬、秋田犬、甲斐犬、四国犬、紀州犬、琉球犬など…日本原産の犬種たちは、もともと猟犬として保存されてきた経緯を持ち、今に至っている。その本来の姿を求め、各々の産地を訪ねた記録とともに、当時活躍した犬たちの資料も豊富に掲載した、資料的に価値の高い書籍。日本原産の犬には、柴犬(信州柴、美濃柴…)、北海道犬、秋田犬、甲斐犬、四国犬、紀州犬、琉球犬などがいるが、明治のころから持ち込まれた洋犬との交雑が進む中で、もともと日本にいた日本犬を保存しようとする保存会が戦前より設立され、その活動は今も続いている。ただ、もともとは万能猟犬として育てられ、その気質や能力、体形なども厳しい決まりがあったが、今は猟犬ではなく、家庭犬として室内で育てられることも多いことで、日本犬が本来どのような犬種であるのかを知る人はほとんどいないのが現実といえる。そこで、各々の日本犬の故郷を訪ねて取材をし、日本犬の特徴やスタンダードなどや、当時活躍した日本犬たちの写真を掲載している。同時に、DNA解析による日本犬のルーツ(日本犬は、多くの犬種の中でもかなり原始的なタイプと判明)を、縄文犬、弥生犬などの情報を交えて解説したり、当時に理想の日本犬を追い求め、、その活動に関わった業界内での著名な人物、たとえばハチ公をこの世に知らしめた人物なども含め紹介したり、さらに時代を遡り、江戸時代の”犬公方”徳川綱吉の話など、日本犬にまつわる歴史他などの情報もコラム的に掲載する。本書は過去に出ていた日本犬の系統読本などの研究書風の本ではなく、オールカラーでビジュアルも重視し、本来の日本犬の姿かたちを追い求めた書籍であり、日本犬に興味のある人にとっては、なかなか見ることのできる貴重な資料になる。

著者紹介

武井 哲史 (タケイ サトシ)  
1948年(昭和23年)1月生まれ。2才の時から犬とともに暮らす。1972年、日本広告写真家協会主催の「スキャンダル」展に応募し、APA賞を受賞。1980年前後、雑誌「an・an」「POPEYE」「BRUTUS」「Olive」「家庭画報」などのメディアで撮影。犬の撮影は1996年、相棒の山喜多佐知子さんが思い立って作った『ドッグ・テイルズ』の撮影ではるばるシェットランドまで行き、シェルティを撮影したのがきっかけ。その後、2000年代に「愛犬の友」、世界初の犬のファッション誌「With DOGS」などの撮影。現在は、いくつかのテーマを同時進行的に撮影している
山喜多 佐知子 (ヤマキタ サチコ)  
東京都杉並区で生まれ育ち学び働く。在学中に雑誌編集の世界に迷い込む。フリーランスの編集者・ライターとして雑誌、ムック、書籍の仕事を続けてきた。1996年、愛犬のルーツを訪ね、武井哲史氏の同行を得てシェットランド島への取材を決行。その成果として出版したオリジナル写真集『ドッグ・テイルズ』をきっかけに、犬関係の雑誌やムック、書籍に参加するようになった。武井氏とのユニット「miro press」名義で、シェットランドニットの本もシリーズで編著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)