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戦時下の政治家は国民に何を語ったか

NHK出版新書 730

出版社名 NHK出版
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-14-088730-1
4-14-088730-3
税込価格 1,023円
頁数・縦 199P 18cm

商品内容

要旨

歴史が最悪のシナリオに向かう過程で、時の首相は、各党の指導者は、国民に何をどう語ったのか。一九二八年に初の普通選挙に臨む田中義一から、一九四五年の終戦時に内閣を率いた鈴木貫太郎まで。昭和史研究の泰斗が、戦前・戦中の政治家二十四人の演説の肉声を活字にして、その一つ一つに解説を付しながら、太平洋戦争までの実態を明らかにする、類を見ない一冊!

目次

第1章 初の普通選挙に臨む(田中義一―初の普通選挙法に向けて
浜口雄幸1―経済難局の打開について ほか)
第2章 満洲事変勃発(若槻礼次郎―ロンドンより海軍軍備の縮小について
犬養毅―満洲事変後の日本の根本問題 ほか)
第3章 国際連盟脱退から日中戦争へ(松岡洋右―国民精神を作興すべし
岡田啓介―ロンドン海軍軍縮会議脱退後の総選挙に向けて ほか)
第4章 第二次世界大戦始まる(阿部信行―東亜新秩序の確立は不動の国策
斎藤隆夫―羊の正義は狼の前には三文の値打ちもない ほか)
第5章 太平洋戦争、そして終戦(東條英機1―一億国民が国に報い国に殉ずるの時
中野正剛―東方会精神にのっとり、全国民の信頼にそわん ほか)

出版社・メーカーコメント

初の普通選挙、太平洋戦争、そして終戦。時の首相は、壇上から何を訴えたのか−−昭和の幕開けから戦時体制へ、歴史が最悪のシナリオに向かう過程で、時の首相は、各党の指導者は、国民に何をどのように語ったのか。1928年に初の普通選挙に臨む田中義一から、1945年の終戦時に内閣を率いた鈴木貫太郎まで。昭和史研究の泰斗・保阪正康が、NHKに残された戦前・戦中の政治家24人の演説の肉声を活字にして、その一つ一つに解説を付しながら、太平洋戦争までの実態を明らかにする、類を見ない一冊!

著者紹介

保阪 正康 (ホサカ マサヤス)  
1939年、北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。個人誌「昭和史講座」の刊行により菊池寛賞、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)