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週1回精神分析的サイコセラピー 実践から考える

出版社名 遠見書房
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-86616-210-2
4-86616-210-4
税込価格 4,290円
頁数・縦 268P 21cm

商品内容

要旨

多くの臨床家の知見と工夫に満ちた本書は、「週1回」の精神分析的サイコセラピーの堅実な背景をもとにした、「週1回」の現在の到達点である。「精神分析」は、週に4回以上と定義されることが多い。そのため、多くの精神分析的実践は現実には週に1回という設定で行われているにもかかわらず、「週1回」は精神分析「ではない」何かとして扱われてきた。だが、わが国における「週1回」の精神分析的サイコセラピーの歴史は長く、その実践は肥沃な蓄積を築いてきている。その蓄積を土壌として現実的な選択肢としての「週1回」の力を示す本書は、精神分析的な志向をもつセラピストばかりではなく、多くのサイコセラピストの必読の一冊となるものである。

目次

第1部 総論(「週1回」とは何か)
第2部 技法論(週1回の精神分析的精神療法におけるhere and nowの解釈について
精神分析的精神療法における振動―Strachey概念の重要性と、その現代的意味付け ほか)
第3部 設定論(対面法と寝椅子、そして対面法
週1回の精神分析的心理療法におけるカウチ使用に関する一考察 ほか)
第4部 それぞれの領域における「週1回」の実践(学生相談における「週1回」セラピー
開業における週1回精神分析的セラピー―傷つきのなかで生命感が蘇るプロセス ほか)
第5部 週1回の「精神分析的」を考える(無意識の思考をたどること
週1回セラピーの中で亡霊を見ようとすること ほか)

著者紹介

高野 晶 (タカノ アキ)  
1981年、京都府立医科大学卒業。東京大学心療内科、公立昭和病院心身医療科、東京国際大学人間社会学部、心の杜・新宿クリニック勤務を経て、2021年より北参道こころの診療所にて精神科・心療内科外来と精神療法に従事。日本精神分協会精神分的精神療法家/現・日本精神分協会精神分的精神療法家センター長。日本精神分学会精神分的精神療法医・スーパーバイザー
山崎 孝明 (ヤマザキ タカアキ)  
2008年、上智大学文学部心理学科卒業。2019年、上智大学博士後期課程総合人間科学研究科心理学専攻修了。2020年、日本精神分析学会奨励賞山村賞受賞。現在、こども・思春期メンタルクリニック。博士(心理学)、臨床心理士・公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)