虚魚
角川文庫 に34−1
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年11月 |
ISBNコード |
978-4-04-115451-9
(4-04-115451-0) |
税込価格 | 880円 |
頁数・縦 | 307P 15cm |
商品内容
要旨 |
怪談師の三咲は、「呪いか祟りで死にたい」カナちゃんをパートナーに、体験した人が本当に死ぬ怪談を探している。両親を事故死させた男に復讐するために。ある日、「釣ると死ぬ魚」の取材を始めた三咲たちは、魚が釣れた川沿いに、共通点をもった怪談が伝わっていることに気づく。形を変えて伝播するこの奇妙な怪異には、本当に人を殺す力があるのか?第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞圧巻の“大賞”受賞作! |
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出版社・メーカーコメント
怪談師を生業としている三咲は、訳あって“本当に人が死ぬ”怪談を探している。相棒は「呪いか祟りで死にたい」というカナちゃんだ。新たな怪談が見つかると、死ねるかどうか確かめてくれる。ある日、カナちゃんが「釣ると死ぬ魚」の噂を聞きつける。静岡県のある川の河口付近で見たこともない魚を釣った人が、数日のうちに死んでしまったというのだ。類似する怪談を知らなかった三咲は、噂の発生源を辿って取材を始める。すると、その川沿いには不思議なほどに怪談の舞台が集まっていることが分かってきた。これは偶然か、それとも狗竜川には怪異の原因が隠されているのだろうか。自分が生涯追い求めてきた“本物”の怪談の気配を感じ、三咲は調査にのめりこんでいく。しかし、うまくいくということは、カナちゃんが死んでしまうということだ。自分はそれを望んでいるのだろうか−−?解説小野不由美