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つむじ風のスープ

講談社文庫 も28−87 The cream of the notes 13

出版社名 講談社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-06-536691-2
4-06-536691-7
税込価格 704円
頁数・縦 232P 15cm

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商品内容

要旨

人の意見を聞くまえの方が、自分の声を正しく聞けるチャンスだ―。これまで自然に脳内スルーしてきた日々の疑問やちょっとした違和感。ぶれない人気作家・森博嗣が自由に、縦横無尽に傍若無人に解体する。「薬指の役目」から「生きる目的」までフルレンジの書下ろしエッセィ。第13作はひと味違います!

目次

一般の人の反応を「市民の声」として報道するほど日本のマスコミは落魄れた?
「何故そんな馬鹿なことをするのか?」に対する答は、至極簡単である。
「この人は自分のことを自慢したいだけだ」という批判の心理について。
「確認できなかった」というのは、「なかった」という意味ではない。
「温かく見守る」というのは、具体的にどのような行為なのだろう?
「ノルマ」が与えられることが素直に嬉しい、と感じられる人たちがいる。
感情で文章を書くことはない。そういったものは幾らか「哀れ」だと感じる。
成長はあっという間なのに、老いるには時間がかかるのが人間、動物である。
「ご無沙汰しておりました」という挨拶を聞かなくなったのは、スマホのせい?
普通と反対?妻は夫を「君」と呼び、夫は妻を「あなた」と呼ぶ。
文章を書き写すことが作文ではないように、人の観察を観察しても意味がない。
インプットの毎日はもの凄く楽で、楽しいが、これが自堕落というものかな。
森博嗣が引退したことについて、僕はそれほど真剣に受け止めていないようだ。
「ドヤ顔」が一般的になっている昨今だが、かつては「したり顔」といった。
ファンのマナー違反に対する警告は、みんなの意識を高めるだけなのでは。
電気自動車と太陽光発電で自然環境が守れるという幻想を見せた三十年間だった。
リニア新幹線の工事が進まないことについて、難しい社会になったな、と思う。
「友達百人できるかな」って、そんなにできたら大変だろうな、人生。
「エンジン」というのは「機関」と訳される。これが大好きな人生だった。
最もよく見る夢は、知らない街の駅で列車に乗ろうとするシーン。〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

書下ろし人気エッセィ、ついにシリーズ第13作登場!「確認できなかった」というのは、「なかった」という意味ではない/「友達百人できるかな」って、そんなにできたら大変だろうな、人生/科学技術がこれだけ発達しても、想像した未来とは違っているものが多々ある/よく聞く言葉、「視野が広がる」とは、具体的にどういった現象なのか ほか

著者紹介

森 博嗣 (モリ ヒロシ)  
作家、工学博士。1957年12月生まれ。名古屋大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。2010年には、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)