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父の乳

ちくま文庫 し39−16

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-480-43996-3
4-480-43996-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 666P 15cm

商品内容

要旨

「私は、自叙伝を書くつもりはなく、自分のうちにある“父”を、書きたいのである」―獅子文六は横浜の裕福な貿易商の家に生まれるが、十歳のときに父親を失い、その悲しみはいつまでも消えなかった。この慕情は六十歳で授かった息子への強い愛情へ変わる。本作は獅子文六の少年期から青年期までと、そこから四十年をへた晩年の愛息との日々を描いた自伝的作品。

出版社・メーカーコメント

父への慕情、息子への愛情、家族への想いが結実した600頁を超える自伝的作品であり、再評価続く昭和の作家・獅子文六を知るための最重要作品。

著者紹介

獅子 文六 (シシ ブンロク)  
1893‐1969年。横浜生まれ。小説家・劇作家・演出家。本名・岩田豊雄。慶應義塾大学文科予科中退。フランスで演劇理論を学び日本の演劇振興に尽力、岸田國士、久保田万太郎らと文学座を結成した。庶民生活の日常をとらえウィットとユーモアに富んだ小説は人気を博し、昭和を代表する作家となる。芸術院賞受賞、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)