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死体置場で待ち合わせ 新保博久 法月綸太郎 往復書簡

出版社名 光文社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-334-10517-4
4-334-10517-3
税込価格 3,520円
頁数・縦 469P 19cm

商品内容

要旨

圧倒的な博覧強記のミステリ評論家×ミステリ実作者にしてカリスマ評論家。いつまでも終わらない大好きなミステリの話。坂口安吾の幻の短編「盗まれた一萬円」を書籍初収録!

目次

新保博久 「モルグ街の殺人」誕生の謎 二〇二二年五月十二日
法月綸太郎 誰がメアリー・ロジャーズを殺そうとかまうものか 二〇二二年五月二十五日
新保博久 犯罪の女王のリアル 二〇二二年六月八日
法月綸太郎 もう一人のメアリーの遁走 二〇二二年七月十一日
新保博久 ポーは裏切る 二〇二二年七月二十五日
法月綸太郎 蕗屋清一郎は過度な技巧を弄しない 二〇二二年八月八日
新保博久 特殊設定ミステリなんか怖くない 二〇二二年九月五日
法月綸太郎 山中峯太郎は倒叙ミステリの夢をみるか? 二〇二二年九月二十六日
新保博久 すべてのミステリは特殊設定である 二〇二〇年十月六日
法月綸太郎 ラスコーリニコフ・イン・USA 二〇二二年十一月十一日
新保博久 倒叙とフーダニットは両立できるか? 二〇二二年十一月二十七日
法月綸太郎 ミステリとお笑いの親和性について 二〇二二年十二月五日
新保博久 藪をつついて謎を出す 二〇二三年一月二十一日
「藪の中」の真相に関する暫定的結論 新保博久
法月綸太郎 「藪の中」の真相は「完全犯罪」の中にあり? 二〇二三年二月三日
新保博久 「蔵の中」の作者は「藪の中」をどう読んだ? 二〇二三年二月十九日
法月綸太郎 「藪の中」から「茶碗の中」の方へ 二〇二三年三月十七日
新保博久 欠け茶碗の欠片を探して 二〇二三年三月三十一日
法月綸太郎 蝙蝠やクラリモンドは吸血女 二〇二三年四月十四日
新保博久 スペインが風邪ひきゃ(?)ミステリがくしゃみ 二〇二三年五月十五日〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

圧倒的な博覧強記のミステリ評論家×ミステリ実作者にしてカリスマ評論家いつまでも終わらない大好きなミステリの話。「モルグ街の殺人」の定説の疑問、クリスティー失踪の真相、 芥川龍之介「藪の中」の推理、坂口安吾『復員殺人事件』解決編への挑戦、 さらには多重推理、特殊設定など“ミステリの現在”を読み解く−− 何度読んでも新発見をする小説は 本当にあるのです。

著者紹介

新保 博久 (シンポ ヒロヒサ)  
ミステリ評論家。1953年、京都府京都市生まれ。早稲田大学美術科在学中はワセダ・ミステリクラブに在籍。卒業後は、文芸評論家の権田萬治氏に師事し、2001年に同氏との共同監修による『日本ミステリー事典』で第1回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。’03年には推理小説研究家の山前譲氏との共編著『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』で第56回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。山前氏とともに光文社文庫版〈江戸川乱歩全集〉全30巻も監修する他、多数のアンソロジーや全集の編纂に携わる
法月 綸太郎 (ノリヅキ リンタロウ)  
ミステリ作家、評論家。1964年、島根県松江市生まれ、京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属。’88年『密閉教室』でデビュー。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を、’05年『生首に聞いてみろ』で第5回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。ロジカルかつ大胆な推理を展開する本格ミステリを次々と生み出す一方、文芸論評・ミステリ評論のジャンルでも多数の著書を著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)