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この銃弾を忘れない

出版社名 徳間書店
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-19-865942-4
4-19-865942-7
税込価格 1,870円
頁数・縦 219P 19cm

商品内容

要旨

一九三八年スペイン。二年前に内戦が始まったとき、炭鉱で働いていたミゲルの父さんは「民主主義を守る戦い」に身を投じ、それきり行方がわからなくなっていた。十三歳になったミゲルは、母さんとおばあちゃん、幼い五人の弟妹たちを支えるため、進学をあきらめて、牛の世話をして働いていた。そんなある日、炭鉱で父さんといっしょに働いていた男が村に戻ってきて、父さんが二百キロ近く離れた町の収容所に入れられているのを見た、と告げる。すると母さんはミゲルに、「父さんのところへ食べ物を持っていって。連れて帰ってきてちょうだい」と言いだす。そんなこと無理だ、と思いながらも、母さんや弟たちの勢いに押され、ミゲルは忠実な犬のグレタだけを連れて、旅に出ることになった。オオカミのいる森、敵か味方かわからない兵士などのさまざまな危険、助けてくれる親切な人や忘れがたい少女との出会いなどを経て、ミゲルがたどりついたのは…?内戦時代に実際にあった出来事をもとに、スペインの実力派作家が描く、家族の絆と、少年の困難な旅と成長の物語。10代〜。

出版社・メーカーコメント

大人たちの戦争のさなかに少年は困難な旅に出る…一九三八年スペイン。二年前に内戦が始まった後、炭鉱で働いていたミゲルの父さんは「民主主義を守る戦い」に身を投じて、行方がわからなくなっていた。十三歳になったミゲルは、母さんとおばあちゃん、幼い五人の弟妹たちを支えるため、進学をあきらめて、牛の世話をして働いていた。そんなある日、炭鉱で父さんといっしょに働いていた男が村に戻ってきて、父さんが二百キロ近く離れた町の収容所に入れられているのを見た、と告げる。すると母さんはミゲルに、「父さんのところへ食べ物を持っていって。そして、ここへ連れて帰ってきてちょうだい」と言い出す。そんなことできっこない、と思いながらも、母さんや弟たちの勢いに押され、ミゲルは忠実な犬だけを連れて、一人、旅に出ることになった。だがオオカミのいる森、敵か味方かわからない放浪の兵士など、道中は危険でいっぱいで…?内戦時代に実際にあった出来事をもとに、スペインの実力派作家が描く、家族の絆と、少年の困難な旅と成長の物語。

著者紹介

カランサ,マイテ (カランサ,マイテ)   Carranza,Maite
スペインのバルセロナ出身の児童文学作家、脚本家。大学で人類学を学んだのち、中学校の国語教師を経て、1986年に児童文学作家としてデビュー。カタルーニャ語とスペイン語で多数の著作がある。2011年に『毒された言葉(未訳)』で、スペインで最も権威ある児童文学賞である国民児童文学賞を、2014年に児童文学作家としての全業績に与えられるセルバンテス・チコ賞を受賞のほか、受賞多数。三部作『魔女の戦い(未訳)』は三十か国語に翻訳されている。本書は、2018年にセラ・ドール批評家賞を受賞したほか、同年、ナバラ州主催の「読書の震源地」賞、2019年にIBBYカタルーニャ支部主催の「若き主人公」賞(13歳・14歳部門)という、読者の投票で決まる二つの賞に選ばれた
宇野 和美 (ウノ カズミ)  
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒。出版社に勤務後、スペインに留学。バルセロナ自治大学大学院言語文学教育学修士課程修了。スペイン文学翻訳の第一人者。『ハリケーンの季節』(早川書房)で日本翻訳家協会翻訳特別賞を受賞。日本国際児童図書評議会(JBBY)会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)