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レペルトワール ミシェル・ビュトール評論集 4

1974

出版社名 幻戯書房
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-86488-312-2
4-86488-312-2
税込価格 6,930円
頁数・縦 527P 22cm
シリーズ名 レペルトワール

商品内容

要旨

真に革新的なのは、新しいジャンルを生み出すこと、諸ジャンルのあいだの均衡を撹乱することだ。文学の優位性を否定し、断片のエクリチュールにより文学の閾を超え、諸芸術の対等性へ。ビュトール流「旅学」は、言語からイメージへ、イメージから言語へと自由に行き来しながら創作=批評を展開する。「絵画のなかの言葉」を皮切りに、絵画の文学性、文学の絵画性を交錯させる、絢爛たる論理の一大円舞。

目次

旅とエクリチュール
絵画のなかの言葉
ヴィヨンの韻律法
ヒエログリフとサイコロ
フーリエにおける女性的なもの
螺旋をなす七つの大罪
ボードレール小品
短編映画ロートレアモン
実験小説家エミール・ゾラと青い炎
ジルベール・ル・モーヴェの七人の女 もう一つの七面体
百頭女の語ること
変容
陰険な者たちのパレード
ちょっとした合図
モデルの深淵で
魅惑する女
流行と現代人
臣従の誓い
私の顔について
タイプライター礼賛
今日あれこれと本をめぐって

著者紹介

ビュトール,ミシェル (ビュトール,ミシェル)   Butor,Michel
1926‐2016。フランスの小説家、詩人、批評家。フランス北部モン=ザン=バルールで生まれる。ヌーヴォー・ロマン(Nouveau Roman)の作家の旗手のひとりと目される。1956年、小説第二作『時間割』(L’emploi du temps)でフェネオン賞(le Prix F´en´eon)を受賞、翌年1957年第三作目の『心変わり』(La Modification)でルノドー賞(le Prix Th´eophraste Renaudot)を受賞し注目を集めるた。画家とのコラボレーション作品は数多く、書物を利用した表現の可能性を追求し続けた
石橋 正孝 (イシバシ マサタカ)  
1974年、横浜生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、パリ第八大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、立教大学観光学部准教授。専門は十九世紀フランス文学(ジュール・ヴェルヌ)
福田 桃子 (フクダ モモコ)  
1978年、神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第四大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学経済学部准教授。専門は十九世紀・二十世紀フランス文学(マルセル・プルースト)およびフランス映画
岩下 綾 (イワシタ アヤ)  
1979年、東京都生まれ。パリ第四大学大学院博士課程修了、博士(文学)。現在、慶應義塾大学准教授。専門は十六世紀フランス文学(フランソワ・ラブレー)
小川 美登里 (オガワ ミドリ)  
1967年、岐阜県生まれ。カーン大学にて博士号取得。現在、筑波大学人文社会系准教授。専門は現代フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)