• 本

昭和史 戦前篇

新版

1926−1945

平凡社ライブラリー 979

出版社名 平凡社
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-582-76979-1
4-582-76979-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 567P 16cm
シリーズ名 昭和史

商品内容

要旨

授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。日本人はなぜ戦争を繰り返したのか―。すべての大事件の前には必ず小事件が起こるもの。国民的熱狂の危険、抽象的な観念論への戒めなど、本書に記された警鐘は、現在もなお生きている。同じ過ちを繰り返さないために、今こそ読み直すべき一冊。毎日出版文化賞特別賞受賞のシリーズ二冊、待望の新版に!

目次

昭和史の根底には“赤い夕陽の満洲”があった 日露戦争に勝った意味
昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した 張作霖爆殺と統帥権干犯
昭和がダメになったスタートの満洲事変 関東軍の野望、満洲国の建国
満洲国は日本を“栄光ある孤立”に導いた 五・一五事件から国際連盟脱退まで
軍国主義への道はかく整備されていく 陸軍の派閥争い、天皇機関説
二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった 大股で戦争体制へ
日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが… 盧溝橋事件、南京事件
政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン 軍縮脱退、国家総動員法
第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした 米英との対立、ドイツへの接近
なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか ひた走る軍事国家への道
独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱 ドイツのソ連進攻
四つの御前会議、かくて戦争は決断された 太平洋戦争開戦前夜
栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった つかの間の「連勝」
大日本帝国にもはや勝機がなくなって… ガダルカナル、インパール、サイパンの悲劇から特攻隊出撃へ
日本降伏を前に、駈け引きに狂奔する米国とソ連 ヤルタ会談、東京大空襲、沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏
「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」 ポツダム宣言受諾、終戦
三百十万の死者が語りかけてくれるものは? 昭和史二十年の教訓
こぼればなし ノモンハン事件から学ぶもの

出版社・メーカーコメント

戦後80年の今、戦争という過ちを繰り返さないために読み継ぐべき一冊。毎日出版文化賞受賞作品。新版は解説と索引を付す。

著者紹介

半藤 一利 (ハンドウ カズトシ)  
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。著書は『漱石先生ぞな、もし』(正続、新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など多数。『昭和史 1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。2015年、菊池寛賞を受賞。2021年1月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)