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昨日、若者たちは

講談社文庫 よ33−3

出版社名 講談社
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-06-537330-9
4-06-537330-1
税込価格 682円
頁数・縦 202P 15cm

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商品内容

要旨

香港、上海、ソウル、そして東京。変貌を遂げるアジアの街で、一度挫折を味わった若者たちが、再び人生の岐路に立つ。何かが駄目になったからといって全てを諦めることはない―。輝かしくはないかもしれない将来を見つめ、踏み出す前夜の仄暗さを描く純文学短編集。単行本『オリンピックにふれる』を改題。

出版社・メーカーコメント

香港、上海、ソウル、そして東京−−分断された世界に、希望は生き残れるか?変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。「香港林檎」「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。「上海蜜柑」「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。「ストロベリーソウル」「がんばるって、約束したじゃないか」 ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。「東京花火」「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作。

著者紹介

吉田 修一 (ヨシダ シュウイチ)  
1968年長崎県生まれ。’97年に『最後の息子』で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年には『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞。純文学と大衆小説の文学賞をあわせて受賞し話題となる。’07年『悪人』で第61回毎日出版文化賞、第34回大佛次郎賞を受賞。’10年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞。’19年『国宝』で第69回芸術選奨文部科学大臣賞、第14回中央公論文芸賞、’23年『ミス・サンシャイン』で第29回島清恋愛文学賞を受賞。’16年より芥川賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)