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白人になれない白人たち 中欧の反リベラリズムとレイシズム

出版社名 彩流社
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-7791-3020-5
4-7791-3020-4
税込価格 3,960円
頁数・縦 321,68P 22cm

商品内容

要旨

“リベラル”に反旗を翻す白人たち―何が“中欧”の人々を憎悪に走らせているのか?2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか?民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を明るみに出す衝撃作。

目次

序章 人種、非自由主義、中欧
第一章 こうして東欧人はあまり白人でなくなった
第二章 こうして中欧人は東欧人になった
第三章 こうして中欧人は何度も中欧人になった
第四章 中欧―「半分だけの真実」と事実
第五章 最後の白人男性―白無垢な中欧
第六章 「東欧人は恥を知らないのか?」―中欧における反ユダヤ主義、レイシズム、同性愛嫌悪
第七章 拒絶された模倣―西欧はなぜ中欧に東欧のままでいてほしいのか
第八章 「我々は植民地にはならない!」
第九章 スラヴィア・プラハ対グラスゴー・レンジャーズ―あるサッカーの試合を教訓に
終章 移民がやって来るとき

著者紹介

カルマー,アイヴァン (カルマー,アイヴァン)   Kalmar,Ivan
1948年、プラハ生まれ。旧チェコスロヴァキアで育ち、北米に移住。ペンシルヴェニア大学を経て、トロント大学で修士号と博士号(人類学)を取得。現在、トロント大学人類学部教授および同大学ムンク国際問題公共政策大学院ヨーロッパ・ロシア・ユーラシア研究センター所員。本書が初の邦訳となる
加藤 恵津子 (カトウ エツコ)  
国際基督教大学教養学部教授。カナダ・トロント大学博士(人類学)。文化ナショナリズム、アジアニズム、英語圏中心主義、ジェンダーの視点から、日本・日本人、およびその表象を批判的に研究
神原 ゆうこ (カンバラ ユウコ)  
北九州市立大学基盤教育センター教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。スロヴァキアとハンガリーを調査地とし、政治的価値観と実践について文化人類学的研究を行う
坂田 敦志 (サカタ アツシ)  
一橋大学大学院社会学研究科特別研究員。同大学院博士後期課程修了。博士(社会学)。1989年以降のチェコの政治的言説の変遷について、文化人類学的研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)