書く、読む、生きる
草思社文庫 ふ5−2
出版社名 | 草思社 |
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出版年月 | 2025年2月 |
ISBNコード |
978-4-7942-2768-3
(4-7942-2768-X) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 456P 16cm |
商品内容
要旨 |
日本文学界の巨星が遺した講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。作家稼業、書くことと読むこと、日本文学とドイツ文学、近代語と古典語、翻訳と創作、散文と韻文、口語と文語、「私」と「集合的自我」、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者、病と世の災い―。深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。 |
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目次 |
1(書く、生きる |
出版社・メーカーコメント
一行も書けなくなるような境地がある。そこにさらされたとき、その奥から何かが見えてくる。日本文学界の巨星が遺した講演録、未収録エッセイ、芥川賞選評を集成。深奥な認識を唯一無二の口調、文体で語り、綴る。解説=築地正明「作家の声に耳を澄ます」カバー装画=諏訪敦「古井由吉ver3」作家稼業、書くことと読むこと、日本文学とドイツ文学、近代語と古典語、翻訳と創作、散文と韻文、口語と文語、「私」と「集合的自我」、夏目漱石『硝子戸の中』『夢十夜』、永井荷風、徳田秋聲『黴』『新世帯』、瀧井孝作『無限抱擁』、馬と近代文学、キケロ、シュティフター、ゴーゴリ、ジョイス、浅野川と犀川、疫病と戦乱、東京大空襲、東日本大震災、生者と死者−−。【目次】1書く、生きる/読むこと、書くこと/作家渡世三十余年/ドイツ文学から作家へ/翻訳と創作と/小説の言葉/言葉について/凝滞する時間/秋聲と私/野間宏と戦後文学/わが人生最高の十冊/ここはひとつ腹を据えて2読書ノート(『ヴイヨンの妻』太宰治著、『東京焼盡』内田百聞著/牧野信一と嘉村礒多/『無限抱擁』瀧井孝作著)/読書日記/無彩の町に紺・黒・柿色/無知は無垢/森の散策(『老境について』キケロ著/『天の川幻想』小泉八雲著/『中世知識人の肖像』アラン・ド・リベラ著/『死者のいる中世』小池寿子著/『愛日』高井有一著/『東語西話−−室町文化寸描』今泉淑夫著/『ディカーニカ近郷夜話』ゴーゴリ著)/馬の文化叢書 第九巻「文学−−馬と近代文学」解題/土手−−幻想の往来/バラムの話/思い出の映画『リチャード三世』/『硝子戸の中』から/「この人・この三冊」シュティフター/昨日読んだ文庫/出あいの風景(たずねびとの時間/雨の朝 暗い日常/童顔/自分を探す/キャロ)/生前のつぶやき/浅野川/水の匂いの路筋/破られぬ静寂のなかへ/だから競馬はやめられない/馬券的中の恐ろしさ/言葉の失せた世界/鐘の声/日記/我が病と世の災いと3芥川龍之介賞選評(自縄自縛の手答え/「欠損」をめぐる文学/アンセクシュアルな現実/融合と分離と沈黙と/「ぼく」小説ふたつ/失われたことへの自足/百回目は−−/行き詰まればこそ/無機的なものをくぐって/試みるうちに超える/寂寥への到達/虚構への再接近/難所にかかる/選評/終息なのか先触れなのか/屈伸の間/漂流の小説 解説 作家の声に耳を澄ます 築地正明