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日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす

ちくま新書 1840

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-480-07671-7
4-480-07671-9
税込価格 1,034円
頁数・縦 277,9P 18cm

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商品内容

要旨

「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか?労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション…日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。経済構造にかかわるあらゆる謎が氷解する。

目次

第1章 生産性が上がっても実質賃金が上がらない理由
第2章 定期昇給の下での実質ゼロベアの罠
第3章 対外直接投資の落とし穴
第4章 労働市場の構造変化と日銀の二つの誤算
第5章 労働法制変更のマクロ経済への衝撃
第6章 コーポレートガバナンス改革の陥穽と長期雇用制の行方
第7章 イノベーションを社会はどう飼いならすか

おすすめコメント

経済エリートたちの誤解をとき、 論壇に一石を投ずる問題作! 経済構造のあらゆる謎が氷解する快著! 生産性と実質賃金への誤解をはじめ労働法制、企業統治など7つの「死角」から停滞を分析、「収奪」回避の道筋を示す。

出版社・メーカーコメント

最注目の超人気エコノミスト、渾身の書き下ろし 経済エリートたちの誤解をとき、論壇に一石を投ずる問題作! なぜ収奪されるのか? どう回避できるのか? 実質賃金・生産性・物価にまつわる誤算/ 人手不足と残業規制という死角/日本型雇用制は生き残れる/ 略奪される企業価値 …… 経済構造に関わるあらゆる謎が氷解する。 「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか? 労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション……日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。 ‘24年ノーベル経済学賞を得たアセモグルらの最新の論考も分かりやすく解説!

著者紹介

河野 龍太郎 (コウノ リュウタロウ)  
1964年生まれ。87年、横浜国立大学経済学部卒業、住友銀行(現三井住友銀行)入行。89年、大和投資顧問(現三井住友DSアセットマネジメント)へ移籍。97年、第一生命経済研究所へ移籍、上席主任研究員。2000年、BNPパリバ証券株式会社経済調査本部長・チーフエコノミスト、2023年より東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員を兼務。日経ヴェリタス『債券・為替アナリストエコノミスト人気調査』で、2024年までに11回の首位に。日本経済研究センターのESPフォーキャスト調査で2023年までに7回、総合成績優秀フォーキャスター(予測的中率の高かった5名)に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)