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シュメル人

講談社学術文庫 2856

出版社名 講談社
出版年月 2025年2月
ISBNコード 978-4-06-538692-7
4-06-538692-6
税込価格 1,408円
頁数・縦 301P 15cm

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商品内容

要旨

紀元前三五〇〇年、日本の縄文時代に巨大神殿を建て、古拙文字を発明。文化人の嗜みとしてビールを飲み、子供に英才教育を施す。紀元前二〇〇四年のエラム侵攻で滅びたシュメル人の日常には、現代社会に通じる様々な人間模様が隠されていた!『ギルガメシュ叙事詩』や発掘された「奉納額」、多数の一等史料と図版から覗く、最古の文明人のすべて。

目次

1 シュメルの父と息子―ウルナンシェ王の「奉納額」(ウルナンシェ王の「奉納額」
都市国家ラガシュ市 ほか)
2 ラガシュ王奮戦記(二方面の宿敵
「正史」の始まり ほか)
3 后妃のお葬式―シュメルの女性たち(葬儀は語る
シュメルの女性群像 ほか)
4 商人が往来する世界―シュメル人の交易活動(古代人の商売繁盛
瑠璃に魅せられて ほか)
5 星になったシュルギ王(帝王の佇まい
ウル第三王朝の最盛期 ほか)

出版社・メーカーコメント

紀元前3500年、まだ日本が石器時代だった頃に巨大神殿を建て、古拙文字を発明。ビールを飲み、都市文明を謳歌し、華やかな宴会を繰り広げたシュメル人たち。2004年のエラム進入により忽然と消えてしまった彼らの日常には、現代の日本、西欧社会に通じる様々なしきたりと人間模様が隠されていた! 古典の名著『ギルガメシュ叙事詩』や発掘された奉納額、図像などの一等史料を丹念に解読。王の父子相伝や戦記、后妃の葬儀、交易記録などから古代オリエント文明の驚くべき栄華と崩壊を識る!<目次>はじめに1 シュメルの父と息子−−ウルナンシェ王の「奉納額」ウルナンシェ王の「奉納額」/都市国家ラガシュ市/ウルナンシェ王の王碑文/奉納額の絵解き/家族の肖像/教育は人類不変の悩み2 ラガシュ王奮戦記二方面の宿敵/「正史」の始まり/初代王、第三代王の戦い/「エアンナトゥム王の戦勝碑」/ラガシュ最後の輝き3 后妃のお葬式−−シュメルの女性たち葬儀は語る/シュメルの女性群像/后妃の結婚生活/后妃として母として/仇(かたき)の妻に弔われた前后妃4 商人が往来する世界−−シュメル人の交易活動古代人の商売繁盛/ 瑠璃(るり)に魅せられて/銅は海からやってくる/ギルガメシュと「杉の森」/石油より大事なもの5 星になったシュルギ王帝王の佇まい/ウル第三王朝の最盛期/王の公務/神になったシュルギ王/戦いに明け暮れた後半生あとがき主要参考文献主要図版引用文献コラム 「正統な後継者」/「油あふれる」ディルムン/シュメルのモナ・リザ/生きているシュメル語/文字と争いの起源/メルッハからの「砂金」/エブラ市の発見/中島敦と古代オリエント史/王の称号学術文庫版あとがき索引本書は『五〇〇〇年前の日常 シュメル人たちの物語』(新潮選書 2007年刊)を改題したものです。

著者紹介

小林 登志子 (コバヤシ トシコ)  
1949年千葉県生まれ。古代オリエント歴史学者。専門はシュメル学。中央大学文学部史学科西洋史専攻卒業、同大学大学院修士課程西洋史専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)